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J-GLOBAL ID:200902292680098860   整理番号:09A1007520

大規模テロの凶器としてのリシン - フィクションと事実の分離

Ricin as a weapon of mass terror - Separating fact from fiction
著者 (4件):
資料名:
巻: 35  号:ページ: 1267-1271  発行年: 2009年11月 
JST資料番号: A0646B  ISSN: 0160-4120  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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近年,大都会テロでの化学的および生物学的凶器の使用可能性に関する脅威が増している。特に,リシンがそのような物質として使用される懸念がある。リシンを含む注目を集めた最近の事例と,冷戦時において注目された共産主義反体制者を暗殺するのに使用されたことで助長された。しかし,これら事件にもかかわらず,そのような世評の価値があるだろうか。リシンは明らかに毒性であるが,そのリスクレベルは入力経路に依存している。摂取では,リシンの症状は大部分が粘膜障害を起こす消化管に限られ,適切な治療によりほとんどの患者は全治する可能性がある。テロの物質として,大都市住民に死亡を起こす濃度で都市給水を汚染するのに使用される可能性がある。しかし,多量な純粋リシン粉末が必要である。そのような行動を極秘にすることは不可能で,配管網制御,塩素処理,混合,細菌分解,および紫外線光など変動要因により成功を保証できない。注射では,リシンは致命的である。しかし,非経口投与は暗殺には理想的であるが,都市住民には現実的ではない。リシンの皮膚吸収は明らかになっていない。また,リシンは吸入により致命的である。低濃度投与で肺水腫を発症して拡散して,肺胞細胞の炎症と壊死を起こす。しかし,毒性リスクはリシン粒子の空気力学的等価直径(AED)に依存している。粒子の空気力学的挙動の指標であるAEDはヒト肺胞を標的として主要な毒性を起こす十分に小さいミクロンサイズである必要が有る。また多くの住民を目標にするには,数メトリックトン以上の粉末を必要とする。その様な粉末量を要求サイズに調整するのに要求される技術的および物流技能は,小都市住居の台所または設備が不十分な小さい実験室で活動している典型的なテロリストの能力を超えている。毒素としてのリシンは有害であるが,バイオテロの物質として不適切であり,したがって新たな広報注意や公共的警報に値しない。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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植物起原の毒性  ,  人間に対する影響 
タイトルに関連する用語 (3件):
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