文献

J-GLOBAL ID：200902293184322950   整理番号：08A0690285

ペロブスカイト型構造を持つ物質の新展開(I)なぜ,ペロブスカイトなのか? ペロブスカイト型リチウムイオン伝導性酸化物

著者 (1件)： 稲熊宜之 (学習院大 理)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 43  号： 7  ページ： 540-546  発行年： 2008年07月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リチウム(Li)イオン電池の電解質として,安全性に優れ,薄膜成形が容易な無機Li固体電解質(Liイオン伝導体)が切望されている。本稿では,ペロブスカイト型Liイオン伝導体の構造とイオン伝導性について解説した。1)構造的特徴:ペロブスカイト型酸化物ABO³結晶構造,A,Bサイト占有による構造の変化,Aサイト欠陥・空間,2)Liイオン伝導性を支配する因子:キャリヤ濃度とパーコレーションのイオン伝導性への影響,イオン伝導度の組成依存性,イオン伝導の活性化エネルギーの支配因子(ボトルネックサイズ,格子定数,核間距離との関連),3)La_2/3-xLi_3xTiO₃の結晶構造とイオン拡散:相関係と結晶構造,Laの規則配列とバーコレーション拡散経路,ドメイン構造。

シソーラス用語： *リチウムイオン電池 ,  *固体電解質 ,  *ペロブスカイト型結晶 ,  *酸化物 ,  *イオン伝導 ,  電気伝導率 ,  結晶構造 ,  置換 ,  格子欠陥 ,  空孔欠陥 ,  キャリア ,  濃度依存性 ,  パーコレーション ,  依存性 ,  活性化エネルギー ,  障害 ,  格子定数 ,  核間距離 ,  イオン拡散 ,  配列 ,  規則度 ,  構造 ,  チタン酸塩 ,  ランタン化合物 ,  リチウム化合物 ,  層状組織
準シソーラス用語： ペロブスカイト型構造 ,  電導度 ,  サイト占有 ,  組成依存性 ,  隘路 ,  ドメイン構造 ,  層状構造

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

引用文献 (66件)：

• KANNO, R. J. Electrochem. Soc. 2001, 148, A742-A746
• MIZUNO, F. Adv. Mater. 2005, 17, 918-921
• LATIE, L. J. Solid State Chem. 1984, 51, 293-299
• BELOUS, A. G. Inorg. Mater. 1987, 23, 412-415
• INAGUMA, Y. Solid State Commun. 1993, 86, 689-693

タイトルに関連する用語 (6件)： ペロブスカイト型構造 ,  物質 ,  展開 ,  ペロブスカイト ,  リチウムイオン ,  酸化物