抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,前報で提唱した使用過程のストック量はGDPの関数となるとのストック効用仮説に基づいて,使用過程の鋼ストック量の算出を行うと共に,この仮説の検証を目的とした。使用過程の鋼ストック量算出のためのマテリアル・フローと使用過程の鋼ストック量の世界合計値の算出に用いたマテリアル・フローの関係式を示した。算出方法として時系列分析に適している公表された鉄鋼生産量のデータを基に推計するトップダウンアプローチを用いた。入手可能な情報で可能な限り実態に近づけるための製鋼工程,圧延工程,最終製品製造工程,老廃物発生工程別のマテリアルフローのデータの算出根拠をしめした。使用過程の世界の鋼ストック量の算出結果として,2005年において,初期推定の使用過程の鋼ストック量は約109億トン,鋼ストック量に対する使用過程の鋼ストソク量の割合は39.2%との結果が得られた。追加して行った各種感度分析の全てにおいて使用過程の鋼ストックと鋼ストック間に明確な相関関係が成立していた。ストソク効用仮説に基づいて世界の鋼ストック量とGDP間に明確な相関関係の有効性が検証できた。