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J-GLOBAL ID：200902295645662620   整理番号：08A0537469

輸送情報技術 列車抑止計画作成アルゴリズムの開発

An Algorithm for the Train Stop Planning Problem

著者 (5件)： 平井力 (鉄道総合技術研) ,  國松武俊 (鉄道総合技術研) ,  近藤繁樹 (JR西日本) ,  富井規雄 (千葉工大 情報科学) ,  高場基司 (ジェイアール総研情報システム)
資料名： 鉄道総研報告  (鉄道総合技術論文誌)
巻： 22  号： 6  ページ： 11-16  発行年： 2008年06月01日 
JST資料番号： X0700A  ISSN： 0914-2290  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 事故等の発生により,長時間にわたる列車運行への支障が予想される場合,その支障区間を走行する予定であった列車を適切な位置に停車(抑止)させておく必要がある。その場合,指令員は様々な条件を全て満たした抑止位置を瞬時に決定しなければならないが,熟練した指令員にとっても,極めて難しい作業となる。制約と抑止位置に関する要求について研究した結果,列車運行に支障が発生した場合に,列車を抑止する位置を決定するアルゴリズムを開発した。抑止計画作成問題を,ペトリネットの表現を用い,初期マーキングから可達なマーキングのうち,評価値を最適とするものを探索する問題として定式化した。そして,アルゴリズムを実際の列車ダイヤデータに適用した結果,実用的な処理時間内に,抑止手配として意味のある解が得られることを確認した。本アルゴリズムにより,回送後駅間抑止(先行列車の乗客をホームに降ろし,駅間に回送後,後続列車をホームに停車させる)の必要性の有無を短時間で判断することが可能になる。そのほか,運転を確保したい列車の進路を支障しないように他の列車を抑止する計画の作成等,これまで困難であった高度な抑止計画の作成が可能になる。今後,様々な線区に対する適用・評価を行うことによりアルゴリズムの完成度を高めていきたい。

シソーラス用語： *列車ダイヤ ,  *運行管理 ,  列車運転 ,  整数計画法 ,  Petriネット ,  アルゴリズム ,  最適化問題
準シソーラス用語： *列車抑止 ,  整数計画 ,  期待値最大化アルゴリズム

分類 (1件)： 輸送と業務  (TC01030N)

引用文献 (13件)：

• 富井規雄: 列車ダイヤのひみつ--定時運行のしくみ, 成山堂書店, 2005
• 辻野照久他: 東海道・山陽コムトラックにおける運転整理機能について, 第21回鉄道におけるサイバネティクス利用国内シンポジウム論文集, pp. 154-158, 1984
• Sakaguchi, T. and Tomii N.:“A Train Traffic Model based on Coloured Petri Nets and its Application to a Train Schedule Planning Systems,” Proc. 5th International Conference on Computer Aided Design, Manufacture and Operation in the Railway and Other Advanced Mass Transit Systems, pp. 457-466, 1996.
• Murata, T.: Petri nets: properties, analysis and applications, Proc. IEEE, Vol.77, No.4, pp. 541-580, 1989.
• 村田忠夫: ペトリネットの解析と応用, 近代科学社, 1992

タイトルに関連する用語 (7件)： 輸送 ,  情報技術 ,  列車 ,  抑止 ,  計画 ,  アルゴリズム ,  開発