文献

J-GLOBAL ID：200902296645444165   整理番号：08A0466730

硫酸化アルギン酸電解質膜の作製と電気化学特性

Preparation and Electrochemical Properties of Alginate Sulfate Electrolyte Membranes

著者 (7件)： 葛西裕 (青森県工業総合研究センター) ,  葛西裕 (京都大学大学院工学研究科) ,  赤平亮 (青森県工業総合研究センター) ,  角田世治 (青森県工業総合研究センター) ,  阿布里提 (青森県工業総合研究センター) ,  浦山健治 (京都大学大学院工学研究科) ,  瀧川敏算 (京都大学大学院工学研究科)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 65  号： 4  ページ： 295-300 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アルギン酸を硫酸化することにより硫酸化アルギン酸(AS)電解質膜を作製し,導入された硫酸基の置換度(DS),プロトン伝導度,メタノール水溶液に対する含溶媒率,およびメタノール透過係数(P_M)を調べた.硫酸化反応に用いた三酸化硫黄ピリジン錯体の量に応じてDSが増加したが,ASが水中でも溶解せずにゲルとして存在できるDSの上限値があることがわかった.AS電解質膜のプロトン伝導度はDSとともに増加した.AS電解質膜の含溶媒率はメタノール濃度が増大するにつれて減少し,P_Mはメタノール濃度によらずほぼ一定であった.AS電解質膜は高メタノール濃度においてNafion 112よりメタノール透過抑制に優れていた.AS膜中の親水性の官能基が水と強く水和するためと考えられる.また,ASを架橋することにより含溶媒率が減少しP_Mを低減させることができた.(著者抄録)

シソーラス用語： 直接メタノール燃料電池 ,  *電解質 ,  *膜 ,  透過率 ,  フッ素樹脂 ,  陽イオン交換樹脂 ,  SAN樹脂 ,  アルギン酸 ,  硫酸化 ,  陽子 ,  電気伝導率 ,  プロトン伝導 ,  *特性
準シソーラス用語： *硫酸化アルギン酸 ,  *電解質膜 ,  透過係数 ,  Nafion ,  AS樹脂 ,  アルギン酸塩 ,  プロトン ,  電導度 ,  *電気化学的特性

分類 (3件)： 高分子固体の物理的性質  (CG02024U) ,  化学的性質  (YH02030O) ,  多糖類  (CF10054P)

引用文献 (18件)：

• 1) N. W. Deluca and Y. A. Elabd, J. Polym. Sci., Part B: Polym. Phys., 44, 2201 (2006).
• 2) 澤田真一, 八巻徹也, 浅野雅春, 吉田 勝, 高分子論文集, 63, 149 (2006).
• 3) H. B. Park, C. H. Lee, J. Y. Sohn, Y. M. Lee, B. D. Freeman, and H. J. Kim, J. Membr. Sci., 285, 432 (2006).
• 4) J. Ishikawa, S. Fujiyama, K. Inoue, T. Omi, and S. Tamai, J. Membr. Sci., 298, 48 (2007).
• 5) A. Mochizuki, S. Amiya, Y. Sato, H. Ogawara, and S. Yamashita, J. Appl. Polym. Sci., 40, 385 (1990).

タイトルに関連する用語 (5件)： 硫酸化 ,  アルギン酸 ,  電解質膜 ,  作製 ,  電気化学特性