抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2010年に日本は初の金星探査機を送り出そうとしている。過去に米国,ソビエト連邦によって多くのデータが得られた惑星に,どの様なアプローチをするか?我々の選んだサイエンスは,未だ達成されていない金星大気の力学研究である。金星大気に浮かぶ雲や微量気体をトレーサーとして,その動きから金星大気運動を調べる試みは極めてユニークである。この様なミッションが過去に行われてこなかった理由は,金星の厚い雲を透かして下層大気を見る方法が無かったためであるが,1980年代に赤外域で透過するウィンドウが発見された。本稿では,Venus Climate Orbiter(VCO)と呼ばれる金星探査機に搭載されるカメラの内,特に赤外の3台のカメラに焦点を当てて解説する。(著者抄録)