抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自然言語処理では意味を考慮するために慣用句,成句的なMWE(Multi-Word Expression)への対処が求められており,1)確率的束縛性,2)語彙的一体性,3)熟語性に注目して連語候補の収集を行っている。本論文では,名詞+格助詞+動詞型の約26500表現に対し,構成している単語の通常の意味から全体の意味を構成する難しさを表す3)の有無について情報を付与する方法を述べた。3)の有無の判断には作業者間で揺れが生じるので,複数人で繰り返し行う必要があるとともに3)を有すると判断された表現には表現が変化し,文中に現れた場合にも熟語として検出するための変化形情報を付与するものとした。具体的には,助詞の削除・変更・追加可能性,体言化可能性を考慮し,機械的に表現候補が実在するかを調べて人的タスクの軽減を図る。また,3)のある表現が検出された場合に適切な表現に言い換えを行うことで日英翻訳など既存システムの出力の質を向上できるので,名詞+格助詞「に」+動詞型に対する6種類の言い換え表現を定義した。