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J-GLOBAL ID:200902296827990980   整理番号:09A0063221

非線形制御を用いた磁壁運動のエネルギーロス低減

Energy Loss Decrease of Magnetic Domain-wall Motion with Nonlinear Control
著者 (2件):
資料名:
巻: 129  号:ページ: 41-46 (J-STAGE)  発行年: 2009年 
JST資料番号: S0808A  ISSN: 0385-4205  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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電源トランスやインダクター用の積層磁心あるいは巻き磁心を金属薄膜多層磁心に置き換える試み,またマイクロモータやアクチュエータ,マイクロジェネレータの磁心に金属多層薄膜を用いる研究が行われてきた。本研究は,磁性体のミクロな構造である磁壁の運動を制御することによって,ノイズや損失の低減を実現しようとすることが目的である。解析にあたってはLandau-Lifshitz-Gillbert(LLG)方程式に渦電流損失と周期的復元力を勘定した磁壁の運動方程式を提案する。ノイズ発生原因の一つとして,著者等は磁壁がカオス運動をすることによるものがあることを報告している。Gornakov等による実験においても,磁壁の不規則運動とカオスとの間に関連が示唆されている。そこで発生した磁壁の不規則運動の安定化を図るために,カオス制御に非線形フィードバック制御を用いることを試みた。そして,非線形フィードバック制御を用いてカオスを制御し,安定化ができるか検討した。本論文は磁壁のカオス運動の安定化手法及び,エネルギーロスの変動に関して計算機シミュレーションによる検討結果を報告したものであり,以下の結論を得た。カオス系に対する制御方法の」つである非線形制御を用いることにより,カオス運動を周期運動へと安定化でき,また,エネルギーロスを低減させることができた。非線形フィードバック制御は幅広い制御範囲と,明確な制御目標の設定が可能であり,優れた制御法であることがわかった。エネルギーロスは磁壁の速度・変位量によって大きく変動し,制御目標点の設定によってはエネルギーロスを低減させることができない場合がある。従って,適切な制御目標点の算出法が今後の課題である。
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分類 (2件):
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磁性材料  ,  電磁気学一般 
タイトルに関連する用語 (4件):
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