文献

J-GLOBAL ID：200902297255164150   整理番号：08A1103691

バイオエタノール生産における乳酸耐性酵母Candida glabrataを用いたLactobacillus属菌発生の抑制方法

A strategy to prevent the occurrence of Lactobacillus strains using lactate-tolerant yeast Candida glabrata in bioethanol production

著者 (3件)： WATANABE Itsuki (National Food Res. Inst., Ibaraki, JPN) ,  NAKAMURA Toshihide (National Food Res. Inst., Ibaraki, JPN) ,  SHIMA Jun (National Food Res. Inst., Ibaraki, JPN)
資料名： Journal of Industrial Microbiology & Biotechnology  (Journal of Industrial Microbiology & Biotechnology)
巻： 35  号： 10  ページ： 1117-1122  発行年： 2008年10月 
JST資料番号： E0005C  ISSN： 1367-5435  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： バイオエタノール生産の発酵培地において,Lactobacillus菌の汚染は,エタノール生産効率を低下させる。培地への乳酸塩の添加はLactobacillus菌の増殖を阻害するが,Saccharomyces cerevisiaeの発酵能力も大きく阻害する。この問題を解決するために,乳酸塩耐性の酵母をスクリーニングした結果,Candida glabrata菌株NFRI3164が乳酸塩耐性で,高発酵能力を有することが示された。C.glabrataは,バイオエタノール生産における乳酸塩2%を含む培地で,主要な汚染菌のLactobacillus brevisおよびL.fermentumと共培養できることがわかった。これらの培地条件においては,Lactobacillus属菌の増殖は非常に抑制されたが,C.glabrataによるエタノール生産は影響を受けなかった。これらの結果から,C.glabrataと乳酸塩添加との組合わせることによってLactobacillus属菌による汚染を抑制し,効果的なエタノール生産ができることがわかった。

シソーラス用語： *脂肪族アルコール ,  耐酸性 ,  培地 ,  汚染物質 ,  汚染防止 ,  エタノール発酵 ,  脂肪族カルボン酸 ,  第二アルコール ,  ヒドロキシ酸 ,  *バイオエタノール ,  *Candida glabrata ,  *カンジダ属 ,  Levilactobacillus brevis ,  ラクトバシラス属 ,  Limosilactobacillus fermentum ,  *微生物 ,  *酵母 ,  *不完全菌類 ,  *不完全酵母菌類 ,  細菌
準シソーラス用語： *Candida ,  Lactobacillus brevis ,  乳酸桿菌属 ,  Lactobacillus fermentum ,  汚染対策

分類 (2件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  微生物代謝産物の生産  (FK03020A)

物質索引 (1件)： 乳酸

タイトルに関連する用語 (7件)： バイオエタノール ,  乳 ,  酸耐性 ,  酵母 ,  Candida ,  Lactobacillus属 ,  菌