抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では超音速流れ場における超音速流れ場における電離方法として高速電離波(FIW)に着目した。FIWを用いた場合には,流れ方向の長い距離にわたっての電離が可能となり,同時にその電界が働く時間が数ナノ秒と短いため気体の過度の加熱を招かず,効率的な電離手法として期待でき,この電離方法は,ローレンツ力による流れの加速にとっては,魅力ある方法と言える。本研究では,実際の超音速気流をFIWにより電離させるために,大気吸込み式の超音速風洞を用い,この風洞の壁面の一つを選び,その外側を接地電極で覆い,内側に発達する境界層内にFIWを生成することを目的とした。そして,FIWを壁面に沿って生成することを試みた。これらをまとめると以下のようになる。 1)超音速流れ場でのFIWの生成を試み,流路壁に取り付けた容量型電位プローブによる計測から,高速で下流に伝播するFIWが超音速流れ場で初めて観測された。また,その電界が気体に加わる時間が非常に短いことが示された。 2)高電圧電極と接地電極を設けた流路壁面において,流れ方向の長い距離にわたっての気体からの強い発光を観測することができた。これにより,壁面上の境界層のみを選択的に電離できる可能性が示唆された。