抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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市場出荷において果樹農家が直面する価格変動リスクの対応方策として,「生果仕向けの調整弁としての販売ルートの多様化」が注目される。しかし,販売ルートの多様化により,果樹農家には新たなリスクが生じ,対応を迫られるのである。本稿では,販売ルートの多様化,特に消費者への直接販売において農家が直面する信用損失のリスク,物的損害のリスクを中心に論じた。信用損失のリスクとは,販売先からの代金回収が不能になることなどである。物的損害のリスクとは,選別・出荷作業におけるミスや輸送中のトラブルにより商品が破損するなどのリスクである。これは,消費者のクレームにより顕在化するので,「クレーム処理」が必要となる。これらのリスク対応に関する情報蓄積は現状ではまだ不十分であり,産官学の連携による情報の蓄積と分析,その結果の現場へのフィードバックが緊急の課題と考える。