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J-GLOBAL ID:200902299238966490   整理番号:08A1016722

北太平洋亜熱帯循環北部サブダクション領域における水塊変動の要因

著者 (12件):
資料名:
巻: 2008  号: 秋季  ページ: 35  発行年: 2008年09月08日 
JST資料番号: F0701C  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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北太平洋中央モード水に代表される,亜熱帯循環の通気密度躍層下部を構成する水塊は亜熱帯循環北部の冬季混合層で形成される。この混合層の海水特性には,レジームシフトに対応する大きな時間変動が存在することが報告されてきた(Yasuda and Hanawa,1996;Suga et al.,2003)。この変動の原因は,大気循環場の変動に起因する熱・淡水の海面フラックスやエクマン移流の変動であると考えられてきた。しかし,これらの要因のみでは,水塊の変動を定量的に説明できないとする指摘もあった(齊藤・須賀,2005年度秋季大会)。一方,野中ら(2008年度春季大会)は,OGCMのhindcast結果の解析から,黒潮続流およびその北側の海域で,冬季の表層水温・塩分が1988年を境に上昇していたことを示し,その原因は,黒潮続流の北上・強化に伴って亜熱帯系の海水がより北側へ輸送される傾向になったためと推察した。さらに,1988年ごろの黒潮続流の変化の原因は1980年代半ばの北太平洋上の風系の変化であることを示した。野中らの示した黒潮続流の北側における高温化・高塩分化は,Suga et al.が示した中央モード水の高温化・高塩分化と,タイミングが一致するだけでなく,変化の大きさも整合している。このことは,亜熱帯循環北部サブダクション領域における水塊変動の主要因は,(少なくとも1980年代末の変化については,)同領域における大気による熱塩的な強制の変化ではなく,黒潮続流の力学的な変化に伴う亜熱帯系水の供給の増加であったことを示唆している。本研究は,上記の仮説を様々な観点から検証することを最終的な目的とする。ここでは,Argoデータによって,北太平洋の広域の水塊変動が詳細にモニタリングできるようになった期間について,亜熱帯循環北部における,大気による熱塩的な強制の大きな変化を伴わない水塊変動の存在の有無を確かめることを目的に行った予備的解析について報告する。(著者抄録)
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分類 (1件):
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海洋の構造・力学・循環 
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