抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
熱再生型電気化学電池を用いた新型の高温ヒートポンプを提案した。提案したヒートポンプシステムの熱力学的サイクルは,アルカリ金属熱電変換器(AMTEC)と呼ばれる熱再生型濃度差電池のの逆熱力学的サイクルと等しいと仮定する。このシステムの高温範囲は,600Kから約900Kである。作動流体はナトリウム,電解質材料はベータ”アルミナ固体電解質セラミック(BASE)を使用した。電極の性能を含むこのヒートポンプシステムの基礎的性能は,AMTEC発電機用の解析方法に基づいて評価した。通常推定される動作係数(COP)は,800~900Kの動作出力温度に適しており,温度差ΔT=50Kに対し6~8,温度差ΔT=100Kに対し3~4,温度差ΔT=200Kに対し2~2.5であった。このシステムに関して理論的に計算した結果ば,ヒートポンプシステムとしては高性能が予想され,システムの低温側の作動下限温度が600Kであるため太陽エネルギー集熱器や蓄熱システムと組み合わせた使用に特に適している。また可動部のない完全密閉型の新しいヒートパイプ状の小型ヒートポンプができる可能性がある。