抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1990年代前半に食料不足・穀物増産段階の終焉を迎えた中国では,政府は穀物以外の作物への転換を進め,また需要の変化に対応した品質や付加価値の向上を実現する「農業産業化」の推進政策を進めるようになった。ここでは東部沿海地域に位置する断江省北部の慈渓市で行った事例調査の結果に基づいて,農場経営の展開を家族経営と比較して相違を明らかにしたが,ここで言う農場経営とは,その経営地と農作業者のすべてあるいはほとんどを借地と雇用によって調達している農業経営のことであり,ここで注目したのは,農場が村から分配された農地と家族労働力を核に村内での漸進的規模拡大を通じて設立されたのではなく,村を通じた借地により一挙に大面積の経営に参入してきたプロセスである。