抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本論文では,エッジの連続性を考慮した,Iterated Function System(IFS)に基づく画像拡大法を提案する。従来のIFS画像拡大法では,拡大後の画像において処理の最小単位となるブロックの境界で,本来存在しないはずの輝度値の変化が生じる。また,エッジの連続性を考慮しておらず,拡大後の画像におけるエッジが不連続となる問題が存在した。そこで提案手法では,まず,処理の最小単位となるブロックの重なりを許すことで,IFSによる高近似縮小写像を実現し,ブロック境界での輝度値の変化を抑制する。更に,連続性を保ったエッジの推定が可能であるラインプロセスを新たにIFS画像拡大法に導入する。このとき我々は,ラインプロセスを拡大後の画像のエッジを推定する手法に拡張することで,輝度値が未知である拡大後の画像に対しても,連続性を保ったエッジの推定を可能とする。また,提案手法では得られるエッジの存在を考慮した上でIFSに基づく画像拡大を行うことにより,従来法で発生していた拡大後の画像におけるエッジの不連続を解決し,高精細な拡大を実現する。本論文の最後では,提案手法の有効性を示すため比較実験を行い,その拡大性能を評価する。(著者抄録)