抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
適切に設計された融雪装置は,雪国におけるバリアフリー社会の実現に不可欠である。そこで,必要なサービスを提供するための融雪装置の熱出力を検討した。本論文では,上村・星野(2004)によって提案された熱収支に基づく路面残雪モデルにおいて導入された許容残雪時間率φ,設計降雪時間δの2つの指標に,許容残雪深εというパラメータを加え,これらの3つの指標に応じた装置の必要熱出力を整理した。その結果,次のことが明らかになった。(1)国内の代表地点のどこでも,許容残雪深を0cmから1cmに変えることで,必要熱出力が50Wm
-2ほど低減できる。(2)5cmの残雪を許容するなら,50Wm
-2以下という非常に小さな熱出力であっても,降雪時間の90%以上が許容値内に維持される。(3)設計降雪時間を1h,許容残雪深0cmという条件が特に大きな熱出力を要求し,多少なりとも残雪を許容し緩慢な融雪をすれば大幅な熱出力低減が可能となる。(著者抄録)