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J-GLOBAL ID:200902299935477082   整理番号:08A1164722

日本,草津白根火山の湯釜火口内の湖水の化学組成の時間変化:マグマ性熱水系の進化に関する意味

Temporal changes in the chemistry of lake water within Yugama Crater, Kusatsu-Shirane Volcano, Japan: Implications for the evolution of the magmatic hydrothermal system
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資料名:
巻: 178  号:ページ: 131-144  発行年: 2008年12月10日 
JST資料番号: B0770B  ISSN: 0377-0273  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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日本,草津白根火山の湯釜火口内の湖水の化学組成及び温度は1966年から2005年にかけて顕著に変動した。1966年から1981年は水温は比較的低く,Cl-及びSO42-の濃度は次第に減少した。脱ガスするマグマを取り巻く高温の岩石の領域と,地下水で飽和した低温の地殻との間のシーリングゾーンの成長により,この傾向が説明できる。シーリングゾーンはマグマ性揮発物質の放出を制限するように働く。1982年及び1983年には,湯釜火口内で水蒸気による爆発性噴火が複数回発生した。噴火に引き続いて湖の温度が上昇し,SO42-及びカチオンの濃度が著しく上昇したが,Cl-の上昇は見られなかった。この変化はシーリングゾーンの裂け目のためとされる。シーリングゾーンも含めて,地下水とマグマ溜りを取り巻く高温岩石領域との相互作用が増加することで,カチオン及び硫酸塩に富む流体が生成され湯釜火口湖に輸送された。1990年には火山地域において多数の地震が発生した。この時,湖水のCl-濃度が急速に上昇し,湖水のpHは低下した。この変化は裂け目のできたシーリングゾーンを通過して地下水が浸入したことで説明できる。浸入した地下水は溶融したマグマに近い部分の高温岩石の内部と相互作用し,高温岩石中に含まれるClがHClとして地下水に溶出した。HClに富む地下水は湯釜火口湖に輸送され,その結果観測されたCl-濃度の上昇とpHの低下が起きた。一連の高温岩石-水の相互作用とそれに続く高温岩石からのHClの溶出は,1996年から2005年にも再び発生したが,その相互作用の程度は1982年から1995年の一連に比べてはるかに小さく,大きな噴火は発生しなかった。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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水圏・生物圏の地球化学 

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