特許
J-GLOBAL ID:200903003196651300

MS/MS型質量分析装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小林 良平
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-033897
公開番号(公開出願番号):特開2009-193829
出願日: 2008年02月15日
公開日(公表日): 2009年08月27日
要約:
【課題】多数の多重極やイオン輸送光学素子に印加する電圧の走査制御に関するCPUの負担を軽減するとともに、その電圧設定の柔軟性を高める。【解決手段】第1段四重極、コリジョンセル及び第3段四重極をそれぞれ中心とするイオン光学系への印加電圧に対応した制御データを時系列的に記述したQ1系、CC系、Q3系の3つのテーブルをCPUで生成し、DMA転送により外部メモリに保持する。各テーブルからのデータ読み出しを行うFPGAにより構成される回路は、カウンタによりそれぞれ(時間d1,d2)遅延されたタイミングで読出しを開始する。読み出されたデータはそれぞれ対応するD/A変換部に送られ、全てのD/A変換部にデータが揃うと共通の同期信号により同時にラッチされ、アナログ電圧が一斉に出力される。CPUは分析開始前にテーブルを作成した後、走査開始信号等を送るだけでよく、負担が少なくて済む。【選択図】図6
請求項(抜粋):
イオン源と、該イオン源で生成される各種のイオンから特定の質量電荷比を有するイオンをプリカーサイオンとして選択して通過させる第1段多重極と、プリカーサイオンを開裂させるコリジョンセル内に配設され、プリカーサイオン及び開裂により生成されたプロダクトイオンを収束させつつ後方へ輸送する第2段多重極と、プロダクトイオンの中の特定の質量電荷比を有するイオンを選択して通過させる第3段多重極と、該第3段多重極を通過したイオンを検出するイオン検出器と、イオン源と第1段多重極との間、第3段多重極とイオン検出器との間、各段の多重極の間、のいずれか又は全てに配設された1乃至複数のイオン輸送光学素子と、質量分析の実施に伴って、前記第1段乃至第3段多重極及び前記イオン輸送光学素子を含む各イオン輸送構成要素にそれぞれ異なるアナログ電圧を印加する電圧印加手段と、を具備するMS/MS型質量分析装置において、前記電圧印加手段は、 a)後記制御データを受けて保持し、後記同期信号に対応して前記保持した制御データをD/A変換したアナログ電圧を、前記各イオン輸送構成要素への印加電圧として出力する複数のD/A変換部と、 b)一定時間間隔毎の各イオン輸送構成要素への印加電圧に対応した制御データがテーブル形式で格納されたパラメータテーブルであって、第1段多重極を中心とするイオン輸送構成要素についての制御データが格納された第1パラメータテーブルと、第2段多重極を中心とするイオン輸送構成要素についての制御データが格納された第2パラメータテーブルと、第3段多重極を中心とするイオン輸送構成要素についての制御データが格納された第3パラメータテーブルと、をそれぞれ保持するテーブル記憶部と、 c)第1乃至第3パラメータテーブルにおけるそれぞれの制御データの読み出し開始の時間遅延に基づいて、各パラメータテーブルに対する読み出し開始タイミングをそれぞれ設定する開始タイミング設定部と、 d)前記開始タイミング設定部から与えられる読み出し開始タイミングに応じて、前記テーブル記憶部に保持されている各パラメータテーブルの制御データを読み出して対応する各D/A変換部に送出するとともに、全ての制御データが各D/A変換部に保持された後に前記同期信号を各D/A変換部に与える制御データ設定制御部と、 を含むことを特徴とするMS/MS型質量分析装置。
IPC (2件):
H01J 49/42 ,  G01N 27/62
FI (2件):
H01J49/42 ,  G01N27/62 L
Fターム (16件):
2G041CA01 ,  2G041DA05 ,  2G041EA04 ,  2G041GA03 ,  2G041GA09 ,  2G041GA13 ,  2G041GA20 ,  2G041GA22 ,  2G041GA24 ,  2G041GA26 ,  2G041GA27 ,  2G041GA29 ,  2G041HA01 ,  2G041KA01 ,  5C038JJ06 ,  5C038JJ07
引用特許:
出願人引用 (1件)
  • MS/MS型質量分析装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2005-092238   出願人:株式会社島津製作所

前のページに戻る