特許
J-GLOBAL ID:200903004169560502

不織布の理論引張り強度計算方法および不織布

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-046287
公開番号(公開出願番号):特開2003-247198
出願日: 2002年02月22日
公開日(公表日): 2003年09月05日
要約:
【要約】【課題】 不織布構造を有するシート全般に関して、その機械的物性を定量的に予測しうる理論を提供し、これに基づく各構成要素の最適化によって、不織布の理論的構造設計を可能にする。また理論値と実測値を比較することにより、製造方法の最適化を図る。【解決手段】 1本の繊維が他の繊維と交差する交点確率を理論的に計算し、各交点を通じて力が伝達するモデルを仮定し、各交点にかかる力のベクトルを計算することにより不織布の理論引張り強度を計算する。必要に応じて、表面近傍における無効交点を理論的に計算してその効果を考慮し、あるいは、ある力により破断する確率を考慮して計算する。
請求項(抜粋):
繊維とバインダーからなる不織布に関する理論引張り強度の計算方法において、下記(32)式を用いることを特徴とする不織布の理論引張り強度計算方法。【数1】但し、上記(32)式において、FBは理論引張り強度、NeValは有効伝達ルー(本)、fBは交点破断応力(kgf /個)、wは引張り試験幅(mm)を夫々表わす。(32)式は、下記の各数式から計算する。即ち、(32)式において、NeValは(31)式より求め、(31)式のnは(22)式より求め、(22)式のlyは(19)式より求める。(19)式のcは、(5)式より求め、(5)式のPは、(4)式(9)式から得た(10)式により求め、Nは(12)式より求める。また、(32)式のfBは(26)式のfAと等しいか、あるいは(29)式若しくは(29’)式より求める。(26)式のsは(11)式から、cは前記と同様に(5)式より求める。(31)式のCValは(14)式のCと等しいか、あるいは(15)(16)式より求めるか、(15’)(16)式より求めるか、若しくは(14)式のCに補正係数を掛けた値である。【数2】【数3】【数4】【数5】【数6】【数7】【数8】【数9】【数10】【数11】【数12】【数13】【数14】【数15】【数16】【数17】ただし、上記数式群は不織布1m2あたりの計算を基準としており、繊維半径をr (μm)、繊維長L (mm)、繊維比重d (g/cm3)、繊維交点数平均値c (個)、総繊維数N (本)、シート米坪M (g/m2)、シート見かけ厚さT (μm)、見かけ密度G、繊維のXY交点確率PXY、繊維のZ交点確率PZ、繊維の交点確率P、繊維配向縦横比=τ、平均繊維交差角における1つの交点面積s(μm2)、シート中の理想総交点数C(個)、無効交点数Cinval(個)、有効交点数Cval(個)、シート総交点面積S(μm2)、シート端面に現れる繊維本数Ne (本)、スパンh (mm)を力が伝達する段数n(段)、一段あたりの力の伝達距離ly(mm)、各伝達過程の交点にかかる平均交点応力fA (kgf /個)、バインダー引張りせん断強度BF(kgf / cm2)、バインダーねじりせん断強度BR(kgf / cm2)、交点破断応力fB (kgf /個)、有効伝達ルートNeval(本)、引張り試験幅w (mm)、シート破断応力FB (kgf)とする。また、k1、k3、k4は定数であり、実測により求めるか、実測値から経験的に決定する。また(29)式において、1つの力の伝達ルートにおける破断点の個数をn(f) (個)としたとき、n(f)の標準偏差をσとする。
IPC (3件):
D21H 23/00 ,  G06F 17/10 ,  G06F 19/00 110
FI (3件):
D21H 23/00 ,  G06F 17/10 Z ,  G06F 19/00 110
Fターム (13件):
4L055AF04 ,  4L055AG71 ,  4L055AH37 ,  4L055BE08 ,  4L055DA03 ,  4L055DA25 ,  4L055FA22 ,  4L055FA23 ,  4L055GA39 ,  5B056BB22 ,  5B056BB64 ,  5B056BB72 ,  5B056BB74
引用特許:
審査官引用 (6件)
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