特許
J-GLOBAL ID:200903006317028311

臨床的に重要な分析対象物比を得るための装置及び方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 津国 肇 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-206193
公開番号(公開出願番号):特開平11-083856
出願日: 1998年07月22日
公開日(公表日): 1999年03月26日
要約:
【要約】【課題】 免疫クロマトグラフィー試験片フォーマットの使用により達成される分析結果を定量化するための手段の提供。【解決手段】 例えば捕捉バンドと検出バンドでの第一の分析対象物に関する反射率値の比と、第一の分析対象物と臨床的に関連する第二の分析対象物の反射率値に基づき、第一の分析対象物の濃度を決定する。
請求項(抜粋):
体液試料中の分析対象物の濃度を測定する方法であって、a)その中を体液試料が毛管作用により流れることができる試験マトリックスを提供する工程{ここで、該試験マトリックスは、分析対象物に対して特異的である移動性結合パートナー(該結合パートナーは、検出可能な標識を有しており、また、分析対象物と反応して分析対象物/標識化結合パートナー複合体を形成することができる)を含有する第一領域と;固定化分析対象物、又は標識化結合パートナーが特異的であるエピトープとは別の分析対象物のエピトープに対して特異的である固定化結合パートナーを含有する、少なくとも一つの第二領域と;第二領域では結合しない該分析対象物/標識化特異的結合パートナー複合体を捕捉するための手段を含む、少なくとも一つの第三領域と;検出可能な信号(該信号の強度は、第二の分析対象物のレベルに相当し、その第二の分析対象物の濃度は、濃度が測定されるべき第一の分析対象物のそれに臨床的に関連する)を発生するための手段を含む第四領域を有する};b)第一及び第二の分析対象物を含有する疑いがある体液試料を適用することにより、該マトリックスを展開する工程{これにより、標識化特異的結合パートナーをそれに接触させ、そのために、過剰な未反応標識化結合パートナーを更に反応させるために遊離な状態にして、液体試料中に存在する分析対象物が標識化特異的結合パートナーに結合して複合体を形成し、これにより、液体試料は、分析対象物/標識化結合パートナー複合体と未反応の標識化結合パートナーとを、該マトリックスに沿って、毛管作用により、第二領域(この領域において、未反応標識化結合パートナーが、液体試料中の第一の分析対象物の濃度と反比例の関係で、固定化分析対象物に結合するか、分析対象物/標識化結合パートナー複合体が、流体試料中の分析対象物の濃度と比例の関係で、固定化特異的結合パートナーに結合する)に運び、第二領域で結合しなかった標識化結合パートナーは、毛管作用により第三領域に運ばれ、そこで固定化手段により固定化される};c)展開したマトリックスの第二領域を、検出可能な標識からの信号を測定しうる検出器を有する装置により、第二領域中の標識化結合パートナーの濃度を測定するために読み取り、また、展開したマトリックスの第三領域を、同様の方法により、マトリックスの第三領域中の標識化結合パートナーからの信号を測定するために読み取る工程;d)第二領域で捕捉された標識化結合パートナーからの信号と第三領域で固定化された標識化結合パートナーからの信号とを比率化することにより、最終応答信号を決定する工程;e)流体試料中の第一の分析対象物の濃度を、工程d)で決定した最終応答信号と、既知濃度の第一の分析対象物を含有する流体試料について同様の方法で決定した最終応答信号とを比較することにより決定する工程;及びf)マトリックスの第四領域における信号の強度を測定することにより流体試料中の第二の分析対象物の濃度を決定し、その後定量的濃度が求められている第一の分析対象物に対する第二の分析対象物の比を決定することにより、工程e)で決定した第一の分析対象物の濃度を補正する工程を含むことを特徴とする方法。
引用特許:
審査官引用 (1件)

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