特許
J-GLOBAL ID:200903007541263470

パンクシール剤の保管寿命の推定方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 苗村 正 ,  住友 慎太郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2004-220644
公開番号(公開出願番号):特開2006-035700
出願日: 2004年07月28日
公開日(公表日): 2006年02月09日
要約:
【課題】 クリーム生成に関係するパンクシール剤の保管寿命を容易に推定することができ、パンクシール性能への信頼性の確保。 【解決手段】 静的寿命KAを予測する静的寿命予測ステップと、前記予測した静的寿命KAを車載による加振効果により補正して最終の前記保管寿命KBを推定ステップとを含む。前記静的寿命予測ステップは、生成クリーム量を、保管温度毎の保管期間の関数として求めるクリーム量測定工程、(1)式で示す活性化エネルギEの算出工程、促進温度T0でクリーム生成を促進させた試験パンクシール剤の保管期間k0を実車によるシールテストにて求める保管寿命算出工程、E、T0、k0と(1)式から度数因子Aを算出する工程、及びパンクシール剤を実際に保管する地域の期間毎の温度条件を求め、期間毎の静的寿命kiから静的推定実寿命KAである静的寿命を算出する静的寿命算出工程を具える。k=A・exp(-E/RT) ----(1)【選択図】 図1
請求項(抜粋):
天然ゴムラテックスを含むパンクシール剤を注入することによりパンクしたタイヤのパンク箇所をシールするパンクシール剤の保管寿命を推定する推定方法であって、 静的保管における静的寿命KAを予測する静的寿命予測ステップと、前記予測した静的寿命KAを車載による加振効果により補正して最終の前記保管寿命KBを推定する加振効果補正ステップとを含み、 前記静的寿命予測ステップは、 (i)異なる複数の保管温度において静的保管するときの、パンクシール剤中のゴム成分の一部が凝集することにより生成されるクリームのクリーム量を、前記保管温度毎の経過した保管期間の関数として求めるクリーム量測定工程、 (ii)前記クリーム量測定工程で求めた保管温度と、クリーム量と、保管期間との関数から、クリーム量がパンクシール剤総容量の10〜30%内で選択される基準値での次の(1)式で示す活性化エネルギEを、アレニウスプロットにより求める活性エネルギ算出工程、 k=A・exp(-E/RT) ----(1) (式中のk:反応速度定数、A:度数因子、R:気体定数、T:絶対温度) (iii )パンクシール剤を熱促進劣化させる反応促進温度T0でパンクシール剤を静的保管し、前記クリームの生成を促進させた試験パンクシール剤を用いて実車によるシールテストを行い、該シールテストに合格する高温保管期間である前記反応速度定数kをk0として求める保管寿命算出工程、 (iv)前記活性エネルギ算出工程により求めた活性化エネルギEと、前記保管寿命算出工程での反応促進温度T0と、反応速度定数k0とから、前記度数因子Aを、前記(1)式により算出する度数因子算出工程、及び (v)パンクシール剤を実際に保管する地域の期間毎の温度条件を求め、期間毎の静的寿命ki を、前記温度条件、活性化エネルギE、度数因子Aから前記(1)式を用いて求め、その逆数である劣化度1/ki により静的推定実寿命KAである前記静的寿命を算出する静的寿命算出工程を有することを特徴とするパンクシール剤の保管寿命の推定方法。
IPC (1件):
B29C 73/02
FI (1件):
B29C73/02
Fターム (3件):
4F213WA95 ,  4F213WM01 ,  4F213WW39
引用特許:
出願人引用 (1件)
  • 特開9-118779号公報
審査官引用 (3件)

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