特許
J-GLOBAL ID:200903008773326505

ウイルスの不活性化方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 林 靖
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-276766
公開番号(公開出願番号):特開2002-085056
出願日: 2000年09月12日
公開日(公表日): 2002年03月26日
要約:
【要約】【課題】本発明は、血液製剤等の被処理液の活性を失わせ変質を起こさせることなく、低コストで安全性も高く、確実に被処理液中のウイルスを失活、死滅させることができるウイルスの不活性化法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明のウイルスの不活性化法は、処理温度を所定圧力以上の加圧氷点下で被処理液が過冷却状態を示す温度に設定するとともに、最少処理時間を、被処理液の液成分がウイルスの頭殻を透過し、内部の生体要素との間に形成される水素結合が熱力学的に平衡するまでの時間に設定し、最少処理時間以上前記処理温度と前記圧力に保ってウイルス内へ液体を浸透させ、頭殻内に形成される水素結合を熱力学的に平衡状態にさせてから、その後除圧することによりウイルス内に浸透した液成分を氷晶へ相変化させ、そのときに生じる氷晶の体積膨張力で前記ウイルスの頭殻または生体要素を破壊することを特徴とする。
請求項(抜粋):
被処理液を充填したフレキシブルな密封容器を圧力媒体中に収容し、全体を氷点下の所定の処理温度で最少処理時間以上保温及び加圧し、その後除圧して前記被処理液に含まれるウイルスを失活するウイルスの不活性化方法であって、前記処理温度を、所定圧力以上の加圧氷点下で被処理液が過冷却状態を示す温度に設定するとともに、前記最少処理時間を、前記処理温度での保温及び前記圧力での加圧を行うことにより、前記被処理液の液成分が前記ウイルスの頭殻を透過し、内部の生体要素との間に形成される水素結合が熱力学的に平衡するまでの時間に設定し、前記最少処理時間以上前記処理温度と前記圧力に保って前記ウイルス内へ前記液体を浸透させ、前記頭殻内に形成される水素結合を熱力学的に平衡状態にさせてから、その後除圧することにより前記ウイルス内に浸透した液成分を氷晶へ相変化させ、そのときに生じる氷晶の構造変化と体積膨張力で前記ウイルスの頭殻と生体要素を破壊もしくは失活することを特徴とするウイルス不活性化方法。
IPC (5件):
C12N 7/04 ,  A61K 35/14 ,  A61P 31/12 ,  C12M 1/00 ,  C12R 1:94
FI (5件):
C12N 7/04 ,  A61K 35/14 A ,  A61P 31/12 ,  C12M 1/00 Z ,  C12R 1:94
Fターム (12件):
4B029AA27 ,  4B029BB13 ,  4B029CC01 ,  4B065AA95X ,  4B065AA98X ,  4B065CA45 ,  4C087AA01 ,  4C087BB28 ,  4C087BB34 ,  4C087DA06 ,  4C087NA14 ,  4C087ZB33

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