特許
J-GLOBAL ID:200903010606166061

高圧用メカニカルシール

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 野本 陽一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-027131
公開番号(公開出願番号):特開2001-221344
出願日: 2000年02月04日
公開日(公表日): 2001年08月17日
要約:
【要約】【課題】 密封空間の圧力と大気圧との差圧のうち、径方向の圧力に起因する回転側摺動環32の変形がもたらす密封摺動面32Sの偏摩耗を抑制することによって、密封対象流体の漏洩を抑える。【解決手段】 密封対象流体の存在する空間Pが両摺動環31,32による密封摺動部Sの外周側にあるメカニカルシールにおいて、回転側摺動環32の背面寄りの外周面に、径方向肉厚を減少させる環状段差部32dを設けることによって、この回転側摺動環32の質量重心32Gの位置を、質量重心比a/bが、0.4≦a/b≦0.6となるように設定する。このようにすれば、回転側摺動環32に、質量重心32Gより密封摺動面32S側の範囲Aに作用する径方向圧力ΔP1によって俯方向へ傾斜させる変形力M1と、質量重心32Gよりも背面側の範囲Bに作用する径方向圧力ΔP2によって仰方向へ傾斜させる変形力M2がほぼ拮抗し、回転側摺動環32の変形が抑えられ、密封摺動面32Sの偏摩耗が抑制される。
請求項(抜粋):
回転軸に作動用パッキングを介して装着されてこの回転軸と共に回転し、円周方向に連続した摺動突起を有する回転側摺動環と、ハウジング側に気密的に固定され、前記摺動突起の端面と密接される非回転の静止側摺動環を備え、密封対象流体の存在する空間が前記両摺動環による密封摺動部の外周側に達するメカニカルシールであって、前記回転側摺動環が自己潤滑性摺動材からなり、前記静止側摺動環が前記自己潤滑性摺動材よりヤング率の大きい摺動材からなり、前記回転側摺動環の質量重心から密封摺動面までの軸方向距離をa、前記作動用パッキングによる密封対象流体封止部分から前記密封摺動面までの軸方向距離をbとした場合、質量重心比a/bが、 0.4≦a/b≦0.6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)となるように、前記回転側摺動環の質量重心の位置を設定したことを特徴とする高圧用メカニカルシール。
Fターム (5件):
3J041AA03 ,  3J041BA04 ,  3J041BB10 ,  3J041BD06 ,  3J041DA01
引用特許:
出願人引用 (9件)
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審査官引用 (9件)
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