特許
J-GLOBAL ID:200903013237438302

酢酸ビニル製造の空間時間収率を向上させた高選択性シェル型含浸触媒

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (4件): 丸山 敏之 ,  宮野 孝雄 ,  北住 公一 ,  長塚 俊也
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-509061
公開番号(公開出願番号):特表2004-526553
出願日: 2001年07月05日
公開日(公表日): 2004年09月02日
要約:
【課題】【解決手段】Pd-Auのシェル型含浸触媒は、Pd量を触媒1L当たり約1.8〜約7.2g/Lとし、AuとPdとの重量比が0.3:2.0となるように、シリカ担持体の上で作られ、パラジウムと金の塩又は酸の水溶液で担持体を含浸させる。次に、含浸担持体を、アルカリ金属のケイ酸塩又は水酸化物の溶液と反応させることにより、PdとAuの非水溶性化合物を担持体の上で析出させる。次に、乾燥させる。次に、表面に析出したPdとAuの化合物を、エチレン又は水素と反応させて還元する。エチレンの場合は、150°C〜310°Cにて、水素の場合は150°C〜299°Cの温度で行ない、PdとAuの略全てを遊離金属状態まで還元し、その後、重量が触媒全体の約6〜7%重量パーセントになるまで、担持体を酢酸カリウムで含浸する。酢酸ビニル(VA)を製造する場合、そのような触媒を用いたときの空間時間収率(STY)と比活性(SA)は、150°Cで還元した含浸触媒から生成した別の触媒組成物の場合と比べて、約20〜30%大きい結果となっている。温度が140°C〜160°C、120psigでのガス1時間当りの空間速度が4500/hrのときに、STYが600以上となる反応条件下で実施したとき、 VAの選択性は90%以上であることを示している。
請求項(抜粋):
アルカン酸アルケニルを製造するために用いられ、アルケン、アルカン酸及び酸素含有ガスの反応を触媒する触媒を製造する方法であって、触媒は、パラジウム、金及びアルカン酸カリウムを含浸した担持粒子を含んでおり、 (a) 担持粒子に、水溶性パラジウムと金の化合物の水溶液を含浸する工程、 (b) アルカリ金属ケイ酸塩又は水酸化物を析出剤として使用し、非水溶性パラジウムと金の化合物を、溶液から担持粒子の上に析出させる工程、 (c) デカントした洗浄水が硝酸銀試験で陰性になるまで、析出物を有する担持体を水で洗浄する工程、 (d) 洗浄した後、析出物を有する担持体を乾燥する工程、 (e) エチレンを還元剤として使用する場合は150°C〜310°Cの温度、水素を還元剤として使用する場合は150°C〜299°Cの温度にて、析出した非水溶性のパラジウムと金の化合物を、担持粒子上でパラジウムと金に変換する工程、 (f) 担持粒子が初期濡れ状態になるまで、担持粒子にアルカン酸カリウムを含浸する工程、及び (g) 触媒を乾燥する工程、 を含んでいる触媒の製造方法。
IPC (6件):
B01J23/66 ,  B01J37/02 ,  B01J37/16 ,  B01J37/18 ,  C07C67/055 ,  C07C69/15
FI (6件):
B01J23/66 Z ,  B01J37/02 101D ,  B01J37/16 ,  B01J37/18 ,  C07C67/055 ,  C07C69/15
Fターム (28件):
4G069AA03 ,  4G069AA08 ,  4G069BA02B ,  4G069BC03A ,  4G069BC03B ,  4G069BC33A ,  4G069BC33B ,  4G069BC72A ,  4G069BC72B ,  4G069CB07 ,  4G069DA06 ,  4G069EA02Y ,  4G069FB14 ,  4G069FB44 ,  4H006AA02 ,  4H006AC48 ,  4H006BA02 ,  4H006BA05 ,  4H006BA25 ,  4H006BA32 ,  4H006BA60 ,  4H006BA81 ,  4H006BC13 ,  4H006BC37 ,  4H006BE30 ,  4H006KA12 ,  4H039CA66 ,  4H039CF10
引用特許:
審査官引用 (3件)

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