特許
J-GLOBAL ID:200903013940527422

耐遅れ破壊特性の良いPC鋼線または鋼棒とその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大関 和夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-259867
公開番号(公開出願番号):特開平11-100642
出願日: 1997年09月25日
公開日(公表日): 1999年04月13日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 合金を過度に添加せず、高強度で、かつ耐遅れ破壊特性が良好なPC鋼線又は鋼棒とその製造方法を提供する。【解決手段】 重量%で、C:0.20〜0.40%、Si:0.05〜1.5%、Mn:0.3〜1.5%、Al:0.005〜0.10%、Nb:0.03〜0.07%の直径4〜12mmの鋼線又は鋼棒で、金属組織の80%以上がマルテンサイト又は下部ベイナイトからなり、鋼線のL断面(圧延方向に平行な断面)において伸線方向に直交する方向と±45 ゚以内の角度をなす旧オーステナイト結晶粒の粒界の長さの総和が全粒界の長さの総和の20%以下である耐遅れ破壊特性の良いPC鋼線又は鋼棒。鋼を直径4〜12mmの鋼線へ熱間圧延する際に、最終線径に至るまでの真歪みが0.8以上となる線径から以後の圧延を850°C未満で行い、圧延終了後10s以内に当該鋼線をAr3 点以上750°C以下まで冷却し、更に60s以内に冷却速度10°C/s以上で焼入れ、その後250〜550°Cで焼戻す。
請求項(抜粋):
重量%で、C:0.20〜0.40%、Si:0.05〜1.5%、Mn:0.3〜1.5%、Al:0.005〜0.10%、Nb:0.03〜0.07%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる直径4mm以上12mm以下の鋼線または鋼棒で、金属組織の80%以上がマルテンサイトまたは下部ベイナイトからなり、鋼線のL断面(圧延方向に平行な断面)において伸線方向に直交する方向と±45 ゚以内の角度をなす旧オーステナイト結晶粒の粒界の長さの総和が全粒界の長さの総和の20%以下であることを特徴とする耐遅れ破壊特性の良いPC鋼線または鋼棒。ここで、旧オーステナイト粒界とは、マルテンサイトまたは下部ベイナイトなどの焼入れ組織をピクリン酸などで腐食して現出される変態前のオーステナイトの粒界を意味する。
IPC (4件):
C22C 38/00 301 ,  C21D 8/06 ,  C22C 38/12 ,  C22C 38/54
FI (4件):
C22C 38/00 301 Y ,  C21D 8/06 A ,  C22C 38/12 ,  C22C 38/54
引用特許:
審査官引用 (2件)

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