特許
J-GLOBAL ID:200903015518950064

高速重切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (3件): 富田 和夫 ,  鴨井 久太郎 ,  影山 秀一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-061334
公開番号(公開出願番号):特開2007-237310
出願日: 2006年03月07日
公開日(公表日): 2007年09月20日
要約:
【課題】高速重切削加工ですぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具を提供する。【解決手段】硬質被覆層のうちの1層を、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面の法線がなす傾斜角を測定し、測定傾斜角を区分し、各区分内に存在する度数を集計した場合、少なくとも7〜15度の範囲内の傾斜角区分と0〜7度の範囲内の傾斜角区分にピークが存在し、かつ度数全体に占める割合で、前記7〜15度の範囲内に存在する度数の合計が35〜50%、前記0〜7度の範囲内に存在する度数の合計が25〜40%である傾斜角度数分布グラフを示す履歴α型Al2O3層で構成し、かつ硬質被覆層残留応力低減模様を形成する。【選択図】図2
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金で構成された工具基体のすくい面および逃げ面、さらにこれら両面が交わる切刃稜線部の全面に亘って、いずれも化学蒸着形成した状態で、 (a)第1層として、粒状結晶組織を有する窒化チタン層および炭窒化チタン層のうちのいずれか、またはこれら両層の積層からなり、かつ0.1〜1μmの平均層厚を有する密着接合層、 (b)第2層として、縦長成長結晶組織を有する炭窒化チタン層からなり、かつ3〜15μmの平均層厚を有する強靭層、 (c)第3層として、α型の結晶構造および粒状結晶組織を有すると共に、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフにおいて、少なくとも7〜15度の範囲内の傾斜角区分および0〜7度の範囲内の傾斜角区分にピークが存在すると共に、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体に占める割合で、前記7〜15度の範囲内に存在する度数の合計が35〜50%、前記0〜7度の範囲内に存在する度数の合計が25〜40%、である傾斜角度数分布グラフを示す履歴酸化アルミニウム層からなり、かつ3〜15μmの平均層厚を有する強化硬質層、 以上第1層〜第3層で構成された硬質被覆層を蒸着形成してなると共に、 上記硬質被覆層に、上記すくい面および逃げ面のいずれか、またはこれら両面の全面に亘って、単一基本形状マークおよび前記単一基本形状マークの集合マークのいずれか、または両方が分散分布してなると共に、前記単一基本形状マークを、上記硬質被覆層の構成層のうちのいずれかの層が露出した掘下げ面とした硬質被覆層残留応力低減模様をレーザービーム照射形成したこと、 を特徴とする高速重切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具。
IPC (1件):
B23B 27/14
FI (2件):
B23B27/14 A ,  B23B27/14 Z
Fターム (5件):
3C046BB05 ,  3C046FF03 ,  3C046FF05 ,  3C046FF10 ,  3C046FF13
引用特許:
出願人引用 (2件)

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