特許
J-GLOBAL ID:200903018460951145

アナライトの直接的発色検出用のポリマーフィルム、アッセイおよび方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 平木 祐輔 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-527078
公開番号(公開出願番号):特表2000-506378
出願日: 1997年01月24日
公開日(公表日): 2000年05月30日
要約:
【要約】単分子フィルム内での観察可能なスペクトル変化を用いてアナライトを直接検出するための重合化フィルム、アッセイ、および方法であって、該スペクトル変化は、該アナライトが該フィルムに選択的に結合する際に生じるものである。
請求項(抜粋):
1.(a)アナライトへの直接的親和性またはアナライトへの競合的バインダー としての機能を有する検出用の基を含むリガンド、 (b)2つの末端を有する線状構造リンカー(但し、該リンカーは、その 第1の末端において該リガンドに結合している)、 (c)該構造リンカーがその第2の末端において結合している複合化ポリ マー主鎖、 (d)該複合化ポリマー主鎖の表面に、該構造リンカーによって占領され ていない位置において結合している配向性基、および (e)支持構造体 を含んでなる、アナライトの存在を直接検出するための重合化二重層フィル ムであって、標的アナライトが該リガンドに結合した場合に、検出可能なス ペクトルの改変を受けることを特徴とする前記重合化二重層フィルム。2.前記アナライトが生物医学的物質、病原体、薬剤または工業的物質である請 求項1記載のフィルム。3.前記生物医学的物質が、病原体およびそれらに感染した細胞、薬剤、ホルモ ン、血液成分、疾病指示物質、細胞成分、抗体、レクチン、酵素、遺伝物質 、およびそれらの代謝誘導体からなる群から選ばれる請求項2記載のフィル ム。4.前記病原体が、ウイルス、細菌、寄生生物および他の病原体からなる群から 選ばれる請求項2のフィルム。5.前記ウイルスが、インフルエンザ、感冒、風疹、水痘、A型肝炎、B型肝炎 、単純ヘルペス、ポリオ、痘瘡、プラーク、HIV、痘疹、狂犬病、エプス タインバー(Epstein Barr)、レオウイルス、ライノウイルス、およびそれら の突然変異体、細胞株および/またはリガンド認識可能部分からなる群から 選ばれる請求項4記載のフィルム。6.前記細菌が、大腸菌(E.coli)、ツベロクローシス(結核菌)、サルモネラ、ス トレプトコッカス、およびそれらの突然変異体、細胞株および分解部分から なる群から選ばれる請求項4記載のフィルム。7.前記の寄生生物および他の病原体が、マラリア、睡眠病、眼オンコセルカ症、 およびトキソプラスマ症からなる群から選ばれる請求項4記載のフィルム。8.前記リガンドが病原体アナライトの検出用に提供される請求項1記載のフィ ルム。9.前記アナライトがウイルスである請求項8記載のフィルム。10.前記リガンドが、ワクシニア・アナライトに対する上皮増殖因子、狂犬病ア ナライトに対するアセチルコリン受容体、エプスタインバー(Epstein Barr) アナライトに対する補体受容体、レオウイルス・アナライトに対するβ-ア ドレナリン受容体、ライノウイルス・アナライトに対するICAM-1、ポリオウ イルス・アナライトに対するポリオウイルス受容体、コレラ毒素アナライト に対するトリサッカライド・アナライト、好中球アナライトに対するテトラ サッカライド、およびアナライトとの結合能を有するそれらの誘導体および 類似体からなる群から選ばれる請求項8記載のフィルム。11.前記リガンドが、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、脳脊髄炎ウイ ルス、クラミジア、センダイウイルス、ムンプスウイルス、ニューカッスル 病病原体、ミクソウイルス、脳心筋炎ウイルス、髄膜炎ウイルスまたはマラ リアウイルスに結合するシアル酸ならびにその誘導体および類似体である請 求項8記載のフィルム。12.リガンドとアナライトとの対が、テトラサッカライドと好中球、細胞接着ペ プチドと標的細胞、トリサッカライドと細菌毒素、または膜貫通受容体とホ ルモンである請求項8記載のフィルム。13.HIVアナライトを検出するために提供されるリガンドが、CD4、sCD4、CD 26、バソアクティブインテスティナルペプチド、ペプチドT、およびシアル 酸、ならびにHIVとの結合能を有するそれらの誘導体および類似体からなる 群から選ばれる請求項8記載のフィルム。14.前記ポリマーが重合性脂質モノマーを含む請求項1記載のフィルム。15.前記モノマーが、アセチレン、ジアセチレン、アルケン、チオフェン、イミ ド、アクリルアミド、メタクリレート、ビニルエーテル、無水リンゴ酸、ウ レタン、アリルアミン、シロキサン、アニリン、ピロールおよびビニルピリ ジニウムからなる群から選ばれる請求項14記載のフィルム。16.前記ポリマー主鎖がジアセチレンモノマーから構成される請求項15記載の フィルム。17.前記配向性ヘッド基が親水性であり、互いに水素結合を形成する能力を有す る請求項1記載のフィルム。18.前記配向性ヘッド基が、-CH2OH、-CH2OCONHPh、-CH2OCONHEt、-CH 2CH(Et)OCONHPh、-(CH2)9OH、-CH2OCOPh、-CH2OCONHMe、-CH2O Ts、-CH(OH)Me、 -CH2OCOR2(式中、R2はn-C5H11、n-C7H15、n-C9H19、n-C11H23、n-C13 H27、n-C15H31、n-C17H35、Ph、PhO、またはo-(HO2C)C6H4である)、 -OSO2R2(式中、R2はPh、p-MeC6H4、p-FC6H4、p-ClC6H4、p-BrC6H4、 p-MeOC6H4、m-CF3C6H4、2-C10H7、またはMeである)、 -CO2M(式中、MはK、HNA、またはBa/2である)、または -CH2OCONHR2または-CH2CONHR2(式中、R2はEt、n-Bu,n-C6H13、 n-C8H17、n-C12H25、シクロ-C6H11、Ph、p-MeC6H4、m-MeC6H4、o-Cl C6H4、m-ClC6H4、P-ClC6H4、o-MeC6H4、3-チエニル、Me,Et、Ph、1 -C10H7、Et、Ph、EtOCOCH2、BuOCOCH2、Me、Et、i-Pr、n-C6H13、E tOCOCH2、BuOCOCH2、Ph、2,4(NO2)2C6H3OCH2、またはCH2CH2OHで ある)からなる群から選ばれる請求項17記載のフィルム。19.前記配向性ヘッド基がカルボン酸である請求項17記載のフィルム。20.前記モノマーの配向性基が、CH3-、CH3O-、ネオ-C5H11O-、シクロ-C6H11O-、 PhCH2O-、p-AcC6H4O-、P-BzC6H4O-、p-BrC6H4COCH2O-、p-(PhCH= CHCO)C6H4O-、p-(PhCOCH=CH)C6H4O-、o-BzC6H4NH-、P-BzC6H4N H-、MeOCH2CH2NH-、n-C6H13NH-、またはEtO-からなる群から選ばれる 請求項1記載のフィルム。21.末端がメチル基である請求項20記載のフイルム。22.さらに支持体と共に提供される請求項1記載のフィルム。23.前記支持体が、プラスチック、雲母、金属、セラミック、ガラスおよび他の ポリマーの表面、ならびにそれらの疎水性誘導体からなる群から選ばれる請 求項22記載のフィルム。24.前記支持体が疎水性化したスライドガラスである請求項23記載のフィルム。25.請求項1記載のフィルムが組込まれている容器を含んでなる試験キット。26.アナライト液に対して非透過性であるウェル構造を付与するために、オリフ ィスを備える固体構造体が前記フィルム表面に取付けられている請求項25記 載の試験キット。27.キットの容器に試験手順の実行についての指示書も組込まれている請求項25 記載の試験キット。28.請求項1記載のフィルムが組込まれている分析用装置。29.自動化クロマトグラフィー読取り部材が装備されている請求項28記載の分析 用装置。30.サンプルの流れまたは一連のサンプルの連続的読取りを可能にするための自 動化サンプル搬送部材が装備されている請求項29記載の分析用装置。31.請求項1記載の重合化二重層アッセイフィルムの製造方法であって、 (a)受容体結合性リガンドを、線状構造単位の第1の末端に結合する 工程、 (b)該線状構造単位の第2の末端にモノマーを結合させて、モノマー -線状構造単位-リガンド部分を製造する工程、 (c)配向性ヘッド基をモノマーに結合させて、配向性ヘッド基-モノ マー部分を製造する工程、 (d)該モノマー線状構造単位-リガンド部分と複数の配向性ヘッド基 -モノマー部分とを混合する工程、 (e)工程(d)の混合物を表面に広げる工程、そして (f)広げた混合物を重合する工程 を含んでなる前記方法。32.さらに、重合した混合物を支持体に移す工程を含む請求項31記載の方法。33.前記工程(e)の後で、塗布した混合物を圧縮する請求項31記載の方法。34.前記工程(d)の後で、前記混合物を水表面に広げる請求項31記載の方法。35.アナライトを直接検出するための方法であって、 (a)請求項1記載の重合化二重層アッセイフィルムを、アナライト含 有サンプルと接触させる工程、そして (b)該フィルムを、その光学的特性の変化について評価する工程 を含んでなる前記方法。36.観察される光学的特性が色の変化である請求項35記載の方法。37.前記色の変化が青から赤である請求項36記載の方法。38.前記色の変化が620nm〜550nmの波長で検出可能である請求項37記載の方法。
IPC (2件):
C12Q 1/00 ,  G01N 33/566
FI (2件):
C12Q 1/00 Z ,  G01N 33/566
引用特許:
審査官引用 (3件)

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