特許
J-GLOBAL ID:200903018973449240
新規な担持触媒
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
青山 葆 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-528990
公開番号(公開出願番号):特表2001-507621
出願日: 1997年12月19日
公開日(公表日): 2001年06月12日
要約:
【要約】広範な有機反応、特に置換α,β不飽和酸またはエステルに有用である、担体、ヘテロポリ酸またはアニオンのような定着剤および金属錯体を含む担持触媒を提供する。また、本発明の担持触媒の種々の製造法を開示する。
請求項(抜粋):
1.担体、定着剤および金属錯体を含む担持触媒であって、 上記定着剤は、ヘテロポリ酸、その空隙性相物質または他の結晶性もしくは非結晶性相物質、またはそれらの各アニオンであることを特徴とする触媒。 2.担体は、金属酸化物、炭素、樹脂およびポリマーからなる群から選ばれる請求項1記載の触媒。 3.金属酸化物は、アルミナ、シリカ、チタニア、ランタナ、ゼオライトおよびクレーからなる群から選ばれる請求項2記載の触媒。 4.担体は、処理済みの担体である請求項2記載の触媒。 5.処理済みの触媒材料は、担体の焼成または担体の変性剤との接触によって得られる請求項4記載の触媒。 6.変性剤は、金属アルコキシドである請求項5記載の触媒。 7.金属アルコキシドは、チタンアルコキシド、アルミニウムアルコキシド、シランアルコキシドまたはバナジウムアルコキシドである請求項6記載の触媒。 8.ヘテロポリ酸は、keggin型、Dawson型、Waugh型、Anderson型またはSilverton型であり、前記アニオンは、ヘテロポリ酸のアニオンである請求項1記載の触媒。 9.keggin型ヘテロポリ酸は、ホスホタングステン酸、ホスホモリブデン酸またはけいタングステン酸、またはそれらのアニオンである請求項8記載の触媒。 10.前記金属錯体は、1またはそれ以上の配位子が結合した、元素周期律表のIIIB族、IVB族、VB族、VIB族、VIIB族、VIII族、IB族およびIIB族からなる群から選ばれる少なくとも1つの金属原子またはイオンを含む触媒活性物質である請求項1記載の触媒。 11.金属原子またはイオンは、元素周期律表のVIII族から選択される請求項10記載の触媒。 12.配位子は、ホスフィン、アミン、カルボニル、アルケン、ジエン、ハライド、(R,R)-または(S,S)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(BINAP)、(2S,3S)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(CHIRAPHOS)、シクロオクタジエン(COD)、(R,R)-1,2-ビス[(2-メトキシフェニル)フェニルホスフィノ]エタン(DIPAMP)、1,2-ビス(2R,5R)-2,5-(ジメチルホスホラノ)ベンゼン(Me-DUPHOS)、(R)-1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(PROPHOS)、2,3-o-イソプロピリデン-2,3-ジヒドロキシ-1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(DIOP)およびそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項10記載の触媒。 13.請求項1記載の触媒を製造する方法であって、 (i)担体をヘテロポリ酸またはアニオンに、ヘテロポリ酸またはアニオン含有担体の形成に有効な条件下に接触させ、 (ii)金属錯体を、得られたヘテロポリ酸またはアニオン含有担体に、担持触媒の形成に有効な条件下に接触させ、 (iii)所望により、得られた担持触媒を回収することを特徴とする方法。 14.工程(i)は、溶媒中において、温度約-25〜約250°Cで約1分〜約50時間行う請求項13記載の方法。 15.ヘテロポリ酸またはアニオンは、工程(i)で用いた担体に対し、約0.01:1〜約20:1の重量比で存在する請求項13記載の方法。 16.工程(i)に先立ち、担体を焼成するか、または担体を金属アルコキシドで処理する請求項13記載の方法。 17.金属アルコキシドは、チタンアルコキシド、アルミニウムアルコキシド、シランアルコキシドおよびバナジウムアルコキシドからなる群から選ばれる請求項16記載の方法。 18.工程(ii)は、溶媒中において、温度約-25〜約250°Cで約1分〜約50時間行う請求項13記載の方法。 19.金属錯体は、(金属錯体)対(ヘテロポリ酸またはアニオン)のモル比が約0.1:1〜約6:1となるような濃度で接触させる請求項13記載の方法。 20.前記回収工程には、デカンテーション処理、ろ過処理および/または遠心分離処理が包含される請求項13記載の方法。 21.請求項1記載の触媒を製造する方法であって、 (i)ヘテロポリ酸またはアニオンを、金属錯体に、ヘテロポリ酸またはアニオンと金属錯体との混合物の形成に有効な条件下に接触させ、 (ii)担体を、工程(i)で形成した溶液または懸濁液に、担持触媒の形成に有効な条件下に接触させ、次いで (iii)所望により、得られた担持触媒を回収することを特徴とする方法。 22.工程(i)は、溶媒中において、温度約-25〜約250°Cで約1分〜約50時間行う請求項21記載の方法。 23.金属錯体は、(金属錯体)対(ヘテロポリ酸またはアニオン)のモル比が約0.1:1〜約6:1となるような濃度で使用する請求項21記載の方法。 24.工程(ii)に先立ち、担体を焼成するか、または担体を金属アルコキシドで処理する請求項21記載の方法。 25.金属アルコキシドは、チタンアルコキシド、アルミニウムアルコキシド、シランアルコキシドおよびバナジウムアルコキシドからなる群から選ばれる請求項24記載の方法。 26.工程(ii)は、溶媒中において、温度約-25〜約250°Cで約1分〜約50時間行う請求項21記載の方法。 27.ヘテロポリ酸またはアニオンおよび金属錯体を含有する溶液または懸濁液は、工程(ii)で使用する担体に関し、約0.01:1〜約20:1の重量比となるように存在する請求項21記載の方法。 28.前記回収工程には、デカンテーション処理、ろ過処理および/または遠心分離処理が包含される請求項21記載の方法。 29.請求項1記載の触媒を製造する方法であって、 (i)担体をヘテロポリ酸またはアニオンに、ヘテロポリ酸またはアニオン含有担体の形成に有効な条件下に接触させ、 (ii)ヘテロポリ酸またはアニオン含有担体を、触媒前駆体物質に、担持触媒前駆体の形成に有効な条件下に接触させ、次いで (iii)担持触媒前駆体を、この担持触媒前駆体を触媒活性物質に変換しうる配位子に、接触させ、次いで (iii)所望により、得られた触媒活性物質を回収することを特徴とする方法。 30.使用前に、担体を焼成するか、または担体を金属アルコキシドで処理する請求項29記載の方法。 31.金属アルコキシドは、チタンアルコキシド、アルミニウムアルコキシド、シランアルコキシドおよびバナジウムアルコキシドからなる群から選ばれる請求項30記載の方法。 32.工程(i)は、溶媒中において、温度約-25〜約250°Cで約1分〜約50時間行う請求項29記載の方法。 33.触媒前駆体物質は、触媒活性物質を製造しうるような金属塩または金属錯体である請求項29記載の方法。 34.触媒前駆体物質である金属塩または金属錯体は、ロジウムシクロオクタジエン二量体、ルテニウムシクロオクタジエン二量体、アリルパラジウム二量体および塩化ロジウムからなる群から選ばれる請求項33記載の方法。 35.工程(ii)は、溶媒中において、温度約-25〜約250°Cで約1分〜約50時間行う請求項29記載の方法。 36.配位子は、ホスフィン、アミン、カルボニル、アルケン、ジエン、ハライド、(R,R)または(S,S)2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(BINAP)、(2S,3S)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(CHIRAPHOS)、シクロオクタジエン(COD)、(R,R)-1,2-ビス[(2-メトキシフェニル)フェニルホスフィン]エタン(DIPAMP)、1,2-ビス(2R,5R)-2,5-(ジメチルホスホラノ)ベンゼン(Me-DUPHOS)、(R)-1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(PROPHOS)、2,3-o-イソプロピリデン-2,3-ジヒドロキシ-1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(DIOP)およびそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項29記載の方法。 37.工程(iii)は、溶媒中において、温度約-25〜約250°Cで約1分〜約50時間行う請求項29記載の方法。 38.工程(iii)において、触媒前駆体物質1mmol当たり約1〜約6mmolの配位子を用いる請求項29記載の方法。 39.置換α,β不飽和酸またはエステルを、水素化する方法であって、 式:〔式中、R1、R2およびR3は、同じまたは異なって、水素、1〜約35の炭素原子を含むアルキル、1〜約35の炭素原子を含むアルケニル、1〜約35の炭素原子を含むアルキニル、約6〜約18の炭素原子を含むアリール、アミン、アミドまたは1〜約35の炭素原子を含むアルコキシド、および Rは、水素または約1〜約35の炭素原子を含むアルキルを意味する。〕で示される置換α,β不飽和酸またはエステルを、請求項1記載の触媒に、置換α,β不飽和酸またはエステルを所望の生成物に選択的に水素化するのに有効な条件下に、水素中で接触させることを特徴とする方法。 40.置換α,β不飽和酸またはエステルは、2-アセトアミド桂皮酸メチルエステル、2-アセトアミド桂皮酸、2-アセトアミドアクリル酸メチルエステル、2-アセトアミドアクリル酸、イタコン酸ジメチルエステル、イタコン酸、2-メチルペンテン酸、2-メチルヘキセン酸または2-(6-メトキシ-2-ナフチル)アクリル酸である請求項39記載の方法。 41.置換α,β不飽和酸またはエステルは、プロキラル置換α,β不飽和酸またはエステルであり、請求項1記載の触媒は、キラル触媒である請求項40記載の方法。 42.前記水素化は、気相または液相で行う請求項40記載の方法。 43.前記水素化は、バッチ式または連続式プロセスで行う請求項40記載の方法。 44.アルケンを対応するアルデヒドまたはアルコールにヒドロホルミル化する方法であって、 2〜約35の炭素原子を含むアルケンを請求項1記載の触媒に、アルケンの対応するアルデヒドおよび/または酸への変換に有効な条件下、水素および一酸化炭素の存在下に接触させることを特徴とする方法。
IPC (12件):
B01J 31/26
, B01J 32/00
, C07C 27/22
, C07C 29/16
, C07C 31/125
, C07C 45/50
, C07C 47/02
, C07C 51/36
, C07C 67/303
, C07C231/12
, C07C233/47
, C07B 61/00 300
FI (12件):
B01J 31/26 Z
, B01J 32/00
, C07C 27/22
, C07C 29/16
, C07C 31/125
, C07C 45/50
, C07C 47/02
, C07C 51/36
, C07C 67/303
, C07C231/12
, C07C233/47
, C07B 61/00 300
引用特許:
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