特許
J-GLOBAL ID:200903027608841092

積層被覆工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 河内 潤二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-164952
公開番号(公開出願番号):特開平8-001412
出願日: 1994年06月24日
公開日(公表日): 1996年01月09日
要約:
【要約】【目的】 高速度工具鋼、超硬合金、サ-メット又はセラミックのいずれかを母材の材質とする工具に、欠落あるいは欠損という現象を引き起さない、高い靭性を有しながら耐摩耗性を高くする様な積層コーティング被覆工具を提供。【構成】 母材となる工具に、膜の成膜構成が3層構造からなり、全体の膜厚が2.0μm〜5.0であり、原子炭素比率=C/(N+C)=tとして、膜厚が0.2μm〜1.0の TiN又はTiCN(0≦t<0.2)の均一組織を最下層とし、膜厚が1.0μm〜3.0の TiCN(0.3≦t≦0.7)層の均一組織を最上層とし、膜厚が0.5μm〜2.5の TiN又はTiCNでかつ原子炭素比率が0<t≦0.7を満たす範囲で最下層から最上層に向けて連続又は断続して増加する傾斜組成層を中間層とする積層被覆工具。
請求項(抜粋):
高速度工具鋼、超硬合金、サ-メット又はセラミックのいずれかを母材の材質とする工具において次の(a)乃至(c)の条件を満足させたことを特徴とする積層被覆工具。(a)被覆膜の成分がTi、C、N又はTi、C、N、Oよりなる。(b)膜の成膜構成が3層構造からなり、前記被覆膜の全体の膜厚が 2.0μm〜5.0μmであり、原子比炭素比率=C/(N+C)=tとして、膜厚が0.2μm〜1.0μmの、TiN又はTiCN(0≦t<0.2)の均一組織を前記母材に接する最下層とし、膜厚が0.5μm〜2.5μmの、TiCN(0.3≦t≦0.7)層の均一組織を最上層とし、膜厚が1.0μm〜3.0μmの、TiCNでかつ原子比炭素比率=C/(N+C)=tが0<t≦0.7を満たす範囲で前記最下層から最上層に向けて連続又は断続して増加する傾斜組成層を中間層とする。(c)その被覆工具もしくはそれと同時処理した同母材種のテストピ-スが工具部材の機能要部と同等の被覆が施されている部分の特性が(i)母材は60HRC以上の硬度を有し、50gのマイクロヴィッカ-ス硬度計で1900以上、4000HV以下、Ra5μm以下の面粗さとなる。(ii)前記被覆膜に通常のCスケ-ルロックウェル硬度計を用いて押圧した場合に生ずる圧痕を100倍の倍率で観察した結果、圧痕の外側周囲1mm以上の範囲で膜の剥離が認められない。
IPC (3件):
B23B 27/14 ,  B23P 15/28 ,  C23C 14/06
引用特許:
審査官引用 (4件)
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