特許
J-GLOBAL ID:200903031938580659

超遠心機のユーザインタフェース

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松永 宣行
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-505162
公開番号(公開出願番号):特表平10-505543
出願日: 1996年06月24日
公開日(公表日): 1998年06月02日
要約:
【要約】遠心機を操作するシステムおよび方法が開示されている。遠心機の操作パラメータがユーザにより選択された実験プロトコルに基づいて決定される。ここの実験プロトコルに関するパラメータはユーザにより提供され、遠心機の実行時間操作パラメータはシステムにより自動的に計算される。本発明において考慮される遠心分離プロトコルは、ペレット化、レートゾーンおよび等密度の各実験である。個々の実験プロトコルに従って、ユーザが、実験で用いられる沈降率および勾配濃度のような一定の最小限の情報を提供しなければならない。ユーザは、また、遠心機装置によるロータの自動識別が可能でなければ、使用するロータを同定しなければならない。例外的状況では、ユーザーが、特製の実験を提供するため、遠心分離実行の特有の操作パラメータを設定することができる。
請求項(抜粋):
1 試料の遠心分離を行う遠心機装置を制御するためにコンピュータシステムを操作する方法であって、一組の遠心分離実験であって前記遠心機装置により実行可能でありかつ前記一組の遠心分離実験から1つの遠心分離実験を選択することができる一組の遠心分離実験を表示すること、 前記遠心機装置に前記試料を据えるための複数のハードウェア構成を表示し、前記複数のハードウェア構成から1つのハードウェア構成を選択すること、 前記選択された遠心分離実験に関連する前記試料の物質的パラメータを選択すること、 前記選択された遠心分離実験、前記選択されたハードウェア構成および前記指定された物質的パラメータに基づいて、ロータ速度と実行時間とを含む実行パラメータを計算すること、 前記実行パラメータを前記遠心機装置に伝達し、前記遠心機装置の現在の操作状態を表示することを含み、前記計算された実行パラメータに従って前記遠心機装置を操作し、これにより前記選択された遠心分離実験を行う、コンピュータの操作方法。2 前記一組の遠心分離実験を表示するステップは、ペレット化、レートゾーンおよび等密度の実験プロトコルを指定するリストを表示することを含む、請求項1に記載の方法。3 前記複数のハードウェア構成を表示するステップは、複数のロータを指定するリストを表示することを含む、請求項1に記載の方法。4 前記複数のハードウェア構成を表示するステップは、さらに、複数のアダプタを指定するリストを表示することを含む、請求項3に記載の方法。5 前記遠心機装置の現在の状態を表示するステップは、前記遠心機装置の内部で回転するロータの現在の回転速度を表示し、前記選択した遠心分離実験の経過時間を測定し、その残り時間を表示することを含む、請求項1に記載の方法。6 前記コンピュータシステムが、ビデオ表示画面を含み、また、前記表示のステップが前記ビデオ表示画面上に図形メニュー項目の形で情報を表示することを含む、請求項1に記載の方法。7 生化学的標本を含む試料の遠心分離に関する情報を得、前記情報に従って遠心機装置を操作する方法であって、遠心分離が1またはそれ以上のステップで行われ、各ステップがステップの速度およびステップの継続時間を指定するステッププログラムプロトコルを含む遠心分離プロトコルのリストを表示すること、 前記遠心分離プロトコルのリストから一つの遠心分離プロトコルを選択すること、 前記選択された遠心分離プロトコルがステッププログラムプロトコルでない場合、前記選択された遠心分離プロトコルに関連する前記試料の物質的パラメータを表示し、かつ前記物質的パラメータの値を指定すること、 前記遠心機装置により自動ロータ検出を示す識別子を含むロータ識別子のリストを表示すること、 前記ロータ識別子のリストから一つのロータ識別子を選択すること、 アダプタの選択を表示し、これから一つのアダプタを選択すること、 前記選択された遠心分離プロトコルがステッププログラムプロトコルでない場合、前記選択された遠心分離プロトコル、前記指定された物質的パラメータ、前記選択されたロータ識別子及び前記選択されたアダプタに基づいて前記ロータ速度と実行時間とを計算することであって前記選択されたロータ識別子が自動ロータ検出を示す場合にロータの存在を検出しまた前記検出されたロータのタイプを決定することを含む前記ロータ速度と実行時間とを計算すること、計算されたロータ速度と計算された実行時間とを前記遠心機装置に伝達し、前記遠心機装置を起動し、前記選択された遠心分離プロトコルを実行することを含む、方法。8 さらに、前記試料の遠心分離のための温度設定を指定することを含み、前記計算を行うステップがさらに前記指定された温度設定に基づく、請求項7に記載の方法。9 さらに、前記ステッププログラムプロトコルが選択される場合、第1のステップの速度および第1のステップの継続時間を指定することを含む、請求項7に記載の方法。10 前記遠心分離プロトコルのリストを表示することは、ペレット化、レートゾーンおよび等密度のプロトコルを含む、請求項7に記載の方法。11 前記物質的パラメータを表示することは、ペレット化またはレートゾーンのプロトコルが選択される場合に沈降係数の複数の範囲を表示し、これにより、前記生化学的標本の沈降係数が選択可能である、請求項10に記載の方法。12 前記物質的パラメータを表示することは、レートゾーンまたは等密度のプロトコルが選択される場合に勾配構成のリストを表示することを含み、これにより、前記試料の勾配構成が選択可能である、請求項10に記載の方法。13 さらに、レートゾーンプロトコルが選択される場合、沈降分析を表示すること、遠心管のアイコン表示を表示すること、および第1のマークと第2のマークとであってこれらの間で前記沈降分析が生じる前記アイコン表示上の範囲を定める第1および第2のマークを表示することを含む、請求項10に記載の方法。14 遠心機装置と、複数のロータと、複数のアダプタと、計算サブシステムとを含み、前記計算サブシステムが遠心分離プロトコルを指定するための手段を有し、さらに、前記複数のロータから一つのロータを指定するための手段と、前記複数のアダプタから一つのアダプタを指定するための手段と、ロータ速度および実行時間を計算するための手段であって前記遠心分離プロトコルを指定するための手段、前記ロータを指定するための手段および前記アダプタを指定するための手段に応答する計算手段と、計算された実行時間に等しい継続時間中、計算されたロータ速度でロータを回転させるために前記遠心機装置を操作する手段とを含む、試料の遠心分離用システム。15 前記遠心装置を操作するための手段は、前記計算されたロータ速度および前記計算された実行時間を前記遠心機に伝達するためのデータ手段と、前記遠心機装置の操作を開始するための手段と、前記遠心機装置から現在のロータ速度を得るための手段と、前記現在のロータ速度を表示しかつ前記遠心分離の経過時間を表示するための手段とを含む、請求項14に記載のシステム。16 前記遠心機装置は、これに据え付けられたロータのタイプを確定するための手段と、据え付けられたロータの確定されたタイプを前記計算するための手段に伝達するための手段とを含み、前記計算手段はさらに前記据え付けられたロータの確定されたタイプに応答する、請求項14に記載のシステム。17 前記遠心分離プロトコルを指定するための手段は、ペレット化、レートゾーンおよび等密度のメニュー項目を表示するための図形化手段を含む、請求項14に記載のシステム。18 前記計算サブシステムは、さらに、少なくとも1つのマウス、タッチスクリーン、図形タブレットおよびキーボードを含む入力装置を備える、請求項17に記載のシステム。
引用特許:
審査官引用 (3件)

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