特許
J-GLOBAL ID:200903032212292910

焼却灰溶融スラグからの人工岩石合成処理法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 吉村 勝俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-026155
公開番号(公開出願番号):特開平9-194240
出願日: 1996年01月18日
公開日(公表日): 1997年07月29日
要約:
【要約】【課題】 ごみ焼却灰の溶融スラグから、無害化されかつ緻密に再結晶したコンクリート用人工骨材としての人工岩石を合成すること。【解決手段】 ごみを焼却する際に、焼却灰を溶融させる後の工程で溶融スラグ4のMgO含有量が5%〜20%となるようにMg化合物を焼却炉に供給し、発生する焼却灰の成分を調整しておく。焼却灰を還元溶融することにより焼却灰中のFe系酸化物を還元して溶融銑鉄2を滞留させると同時に、重金属類等を可及的に含まない溶融スラグ4を生成して溶融銑鉄2の上部に滞留させる。溶融スラグ4を溶融銑鉄2とは独立して出滓した後に徐冷した状態で共晶凝固現象に基づいて一次再結晶させる。一次再結晶した鋳造スラグ4Aを約1,000°Cの温度雰囲気に保持して、鋳造スラグ4A中に残留する非晶質部分を二次再結晶させることにより、緻密な再結晶した人工岩石24が生成される。
請求項(抜粋):
生活ごみ,下水汚泥,産業廃棄物等のごみを焼却して生じた焼却灰の溶融スラグから人工岩石を合成する処理法において、溶融スラグを生成させる次工程で可及的に低融点でありかつ共晶凝固する組成を有した溶融スラグを生成させるべく、該溶融スラグのMgO含有量が5%ないし20%までの範囲における目標%もしくはそれに極めて近似した含有%となるように、ごみを焼却して発生した排ガス中の硫黄酸化物や塩素系物質等を除去するために添加されるMg化合物の粉末またはスラリーを、焼却炉内の排ガス中に吹き込みながらごみを焼却する工程と、上記焼却炉で発生した焼却炉灰を還元剤を用いて還元溶融することにより該焼却炉灰中のFe系酸化物を還元して生成された溶融銑鉄を滞留させ、他の重金属類および還元可能な酸化物類を還元して生じた元素を前記溶融銑鉄中に溶解させると共に、ガス含有率が極めて低く上記重金属類等を可及的に含まない溶融スラグを生成して前記溶融銑鉄の上部に滞留させる還元溶融工程と、上記溶融スラグを前記溶融銑鉄とは独立して出滓した後に、溶融スラグを徐冷した状態で共晶凝固現象に基づいて一次再結晶させる鋳造工程と、一次再結晶した鋳造スラグを900°Cないし1,200°Cの温度雰囲気に保持することにより、該鋳造スラグ中に残留する非晶質部分を二次再結晶させると共に残留内部歪を除去する熱処理工程と、を有し、前記溶融スラグからガス含有率の極めて低い、組織の緻密な再結晶した人工岩石を生成させることを特徴とする焼却灰溶融スラグからの人工岩石合成処理方法。
IPC (4件):
C04B 5/00 ,  B09B 3/00 ,  C04B 5/06 ,  C04B 35/00
FI (5件):
C04B 5/00 Z ,  C04B 5/06 ,  B09B 3/00 303 L ,  B09B 3/00 304 A ,  C04B 35/00 V
引用特許:
出願人引用 (3件)

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