特許
J-GLOBAL ID:200903032613610566

低温アルカリプロテアーゼS、それを生産する微生物、その製造法、並びに当該酵素を含有する洗浄剤組成物及び食品加工用酵素製剤

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 有賀 三幸 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-116095
公開番号(公開出願番号):特開平9-299080
出願日: 1996年05月10日
公開日(公表日): 1997年11月25日
要約:
【要約】【課題】 洗浄剤用酵素等として有用な、新規かつ高性能の低温アルカリプロテアーゼの提供。【解決手段】 次の酵素学的性質を有する低温アルカリプロテアーゼS、それを生産する微生物、その製造法、並びにそれを含有する洗浄剤組成物及び食品加工用酵素製剤。1)少なくとも0〜50°Cで作用し、最適温度は28〜32°Cで、Ca2+存在下でも不変。2)pH10.0、15分間の処理で約38〜42°Cまで安定で、Ca2+存在下でも不変。3)少なくともpH5〜11で作用し、最適pHは約9〜10。4)20°C、15分間の処理でpH6〜11で安定。5)SDS-PAGEによる推定分子量は51,000±1,000。6)カゼインをよく加水分解し、ヘモグロビンとケラチンに対しても作用する。Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-pNa、Glt-Ala-Ala-Pro-Leu-pNa、Suc-Ala-Ala-Pro-Val-pNa、Z-Gly-Gly-Phe-pNa、Suc-Ala-Ala-Ala-pNa、Suc-Ala-Pro-Ala-pNa、Suc-Ala-Ala-Phe-pNaに対し作用しp-ニトロアニリンを遊離する。7)Hg2+,Cu2+で阻害。
請求項(抜粋):
次の酵素学的性質を有する低温アルカリプロテアーゼS。1)作用温度及び最適温度少なくとも0〜50°Cで作用し、最適温度は28〜32°Cである。10°Cで最適温度における活性の約30〜40%、0°Cで最適温度における活性の約15〜25%の活性を保持する。Ca2+が存在しても最適温度は変わらない。2)温度安定性pH10.0、15分間の処理条件で約38〜42°Cまで安定であり、Ca2+が存在しても温度安定性は変わらない。3)作用pH及び最適pH少なくともpH5〜11で作用し、最適pHは約9〜10である。pH11においても最大活性値の50〜60%の活性を保持する。4)pH安定性20°C、15分間の処理条件でpH6〜11の範囲で安定である。5)分子量ソジュウムドデシル硫酸-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法による推定分子量は、51,000±1,000である。6)基質特異性カゼインをよく加水分解し、ヘモグロビンとケラチンに対しても作用する。合成基質であるSuc-Ala-Ala-Pro-Phe-pNa、Glt-Ala-Ala-Pro-Leu-pNa、Suc-Ala-Ala-Pro-Val-pNa、Z-Gly-Gly-Phe-pNa、Suc-Ala-Ala-Ala-pNa、Suc-Ala-Pro-Ala-pNa及びSuc-Ala-Ala-Phe-pNaに対して作用し、p-ニトロアニリンを遊離する(Sucはスクシニル基を、Gltはグルタリル基を、Zはカルボベンゾイル基を、pNaはp-ニトロアニリノ基を示す)。7)金属イオンの影響Hg2+及びCu2+によって阻害される。8)阻害剤エチレンジアミン四酢酸、エチレングリコールビス(2-アミノエチルエーテル)四酢酸及びジチオスレイトールによって阻害される。9)界面活性剤の影響ソジュウムドデシル硫酸、ソジュウムα-オレフィンスルホン酸、ソジュウムアルカンスルホン酸、α-スルホ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソジュウム直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム等に対して安定である。
IPC (5件):
C12N 9/52 ,  C11D 3/386 ,  C12N 1/20 ZNA ,  C12R 1:425 ,  C12N 1/20
FI (3件):
C12N 9/52 ,  C11D 3/386 ,  C12N 1/20 ZNA A
引用特許:
出願人引用 (2件) 審査官引用 (2件)

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