特許
J-GLOBAL ID:200903034707638203

組み換えタンパク質の再折り畳み

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 園田 吉隆 ,  小林 義教
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2009-520923
公開番号(公開出願番号):特表2009-543882
出願日: 2007年07月13日
公開日(公表日): 2009年12月10日
要約:
原核生物の細胞培養物から再び折り畳まれた組み換えタンパク質を回収するための方法であって、 (a) 組み換えタンパク質を原核生物の細胞培養物から単離する工程、 (b) 9より大きいpHであり、第一カオトロピック剤を含む第一緩衝溶液に該タンパク質を可溶化する工程、 (c) pHが9より大きく11以下であり、第二カオトロピック剤と2以上の還元剤とを含む第二緩衝溶液中で、組み換えタンパク質の再折り畳みが生じる時間と条件で、空気又は酸素を添加して、該可溶化タンパク質を再折り畳みさせる工程、そして、 (d) 該再び折り畳まれた組み換えタンパク質を回収する工程 を含む方法。 組み換えタンパク質が増殖因子である、請求項1に記載の方法。 増殖因子が血管内皮細胞増殖因子(VEGF)である、請求項2に記載の方法。 VEGFがVEGF165である、請求項3に記載の方法。 第一および第二のカオトロピック剤が尿素である、請求項1に記載の方法。 第一緩衝溶液がアルギニンをさらに含む、請求項1に記載の方法。 第二緩衝溶液がアルギニンをさらに含む、請求項1に記載の方法。 第一緩衝溶液が、終濃度で1M 尿素、300mM アルギニン、10mM CHES、5mM EDTA、pH11を含む、請求項1に記載の方法。 第一緩衝溶液が、終濃度で1M 尿素、300mM アルギニン、10mM TRIS、5mM EDTA、pH11を含む、請求項1に記載の方法。 第二緩衝溶液が、終濃度で1M 尿素、15mM システイン、2mM DTT、100mM アルギニン、10mM CHES、5mM EDTA、pH10を含む、請求項1に記載の方法。 第二緩衝溶液が、終濃度で1M 尿素、15mM システイン、0.5〜2mM DTT、100mM アルギニン、10mM TRIS、5mM EDTA、pH10を含む、請求項1に記載の方法。 組み換えタンパク質が、第一緩衝溶液中で少なくとも1時間インキュベートされる、請求項1に記載の方法。 インキュベーションが2〜40°Cで実行される、請求項12に記載の方法。 可溶化タンパク質が、第二緩衝溶液中でおよそ3〜24時間インキュベートされる、請求項1に記載の方法。 インキュベーションが2〜40°Cで実行される、請求項14に記載の方法。 2以上の還元剤が、システインとDTTを含む、請求項1に記載の方法。 空気又は酸素の添加がkLa=0.001〜0.1分-1で行われる、請求項1に記載の方法。 さらに、窒素を加えることによって再び折り畳まれた組み換えタンパク質を安定させることを含む、請求項1に記載の方法。 前記回収工程(d)が、組み換えタンパク質を有する第二緩衝溶液を浄化し、前記再び折り畳まれた組み換えタンパク質を混合様式のクロマトグラフィ支持体、陽イオンクロマトグラフィ支持体、および第一疎水性クロマトグラフィ支持体に順次接触させ、そして選択的に各支持体から再び折り畳まれた組み換えタンパク質を溶出させることを含む、請求項1に記載の方法。 浄化工程が、1%の終濃度の界面活性剤を添加し、pHをおよそ8.5〜9.5に調整し、25〜30°Cで1〜10時間溶液をインキュベートし、溶液を遠心分離し、そして、遠心分離工程から回収した液体を濾過することを含む、請求項19に記載の方法。 さらに、前記の再び折り畳まれた組み換えタンパク質を第二疎水性クロマトグラフィー支持体又はイオン交換支持体に接触させ、そして選択的に支持体から再び折り畳まれた組み換えタンパク質を溶出させることを含む、請求項19に記載の方法。 前記第一および第二の疎水性相互作用クロマトグラフィー支持体が、ブチル-、プロピル-、オクチル-、フェニル-、およびアリール-アガロース樹脂からなる群から選択される、請求項19または21に記載の方法。 原核生物の細胞培養物から再び折り畳まれた組み換えタンパク質を取り戻すための方法 (a) 組み換えタンパク質を原核生物の細胞培養物から単離する工程、 (b) 空気又は酸素を加えながら、pHが9より大きく11以下である、組み合わせ緩衝溶液中で該タンパク質を可溶化し、再折り畳みさせる工程、そして、 (c) 該再び折り畳まれた組み換えタンパク質を回収する工程 を含む方法。 回収工程が、組み換えタンパク質を有する組み合わせ溶液を浄化し、前記再び折り畳まれた組み換えタンパク質を混合様式のクロマトグラフィ支持体、陽イオンクロマトグラフィ支持体、および第一疎水性クロマトグラフィ支持体に順次接触させ、そして選択的に各支持体から再び折り畳まれた組み換えタンパク質を溶出させることを含む、請求項23に記載の方法。 浄化工程が、1%の終濃度の界面活性剤を添加し、pHをおよそ8.5〜9.5に調整し、25〜30°Cで1〜10時間溶液をインキュベートし、溶液を遠心分離し、そして、遠心分離工程から回収した液体を濾過することを含む、請求項24に記載の方法。 組み合わせ緩衝溶液が、終濃度で1M 尿素、15mM システイン、2mM DTT、100mM アルギニン、10mM CHES、5mM EDTA、pH10を含む、請求項23に記載の方法。 組み合わせ緩衝溶液が、終濃度で1M 尿素、15mM システイン、0.5〜2mM DTT、100mM アルギニン、10mM TRIS、5mM EDTA、pH10を含む、請求項23に記載の方法。 組み換えタンパク質が、組み合わせ緩衝溶液中でおよそ3〜24時間インキュベートされる、請求項23に記載の方法。 インキュベーションが2〜40°Cで実行される、請求項28に記載の方法。 さらに、前記の再び折り畳まれた組み換えタンパク質を第二疎水性クロマトグラフィー支持体又はイオン交換支持体に接触させ、そして選択的に支持体から再び折り畳まれた組み換えタンパク質を溶出させることを含む、請求項24に記載の方法。 組み換えタンパク質の精製方法であって、組み換えタンパク質を混合様式の支持体、陽イオンクロマトグラフィ支持体、第一疎水性相互作用クロマトグラフィ支持体に順次接触させ、そして選択的に各支持体から組み換えタンパク質を溶出させることを含む方法。 さらに、組み換えタンパク質を第二疎水性クロマトグラフィー支持体又はイオン交換支持体に接触させ、そして選択的に支持体から組み換えタンパク質を溶出させることを含む、請求項30に記載の方法。
請求項(抜粋):
原核生物の細胞培養物から再び折り畳まれた組み換えタンパク質を回収するための方法であって、
IPC (6件):
C07K 1/113 ,  C07K 1/18 ,  C07K 1/20 ,  C07K 14/475 ,  C12P 21/02 ,  C12N 15/09
FI (6件):
C07K1/113 ,  C07K1/18 ,  C07K1/20 ,  C07K14/475 ,  C12P21/02 H ,  C12N15/00 A
Fターム (39件):
4B024AA20 ,  4B024BA21 ,  4B024CA04 ,  4B024CA05 ,  4B024CA06 ,  4B024CA09 ,  4B024CA10 ,  4B024DA06 ,  4B024EA04 ,  4B024FA02 ,  4B024FA07 ,  4B024FA10 ,  4B024GA11 ,  4B024GA19 ,  4B024HA03 ,  4B024HA08 ,  4B024HA14 ,  4B064AG13 ,  4B064CA02 ,  4B064CA19 ,  4B064CC24 ,  4B064CE02 ,  4B064CE03 ,  4B064CE06 ,  4B064CE10 ,  4B064CE11 ,  4B064DA01 ,  4H045AA20 ,  4H045BA05 ,  4H045BA10 ,  4H045CA40 ,  4H045DA01 ,  4H045EA20 ,  4H045FA72 ,  4H045FA74 ,  4H045GA01 ,  4H045GA10 ,  4H045GA21 ,  4H045GA23
引用特許:
出願人引用 (4件)
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審査官引用 (6件)
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引用文献:
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