特許
J-GLOBAL ID:200903045381487392

マルチプロセッサシステム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 磯村 雅俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-202071
公開番号(公開出願番号):特開平8-063442
出願日: 1994年08月26日
公開日(公表日): 1996年03月08日
要約:
【要約】【目的】 カーネル等のソフトウェアのオーバヘッドを削減し、かつ転送遅延時間が短く、処理効率の高いマルチプロセッサシステムのメッセージ転送を実現する。【構成】 各プロセッサモジュールは分散共有メモリと分散メモリカップラとを備え、分散メモリカップラは、送信側の分散共有メモリに書き込みがあった時点で、アドレスを共有する他のプロセッサモジュールに書き込み情報を転送し、受信側のメモリにコピーする。MB管理マップを分散共有メモリに配置することにより、送信側分散共有メモリに書き込み、受信プロセッサモジュールが同一アドレスロケーションから読み出すだけで通信の同期をとることができる。返事は、MBディスクリプタとMB管理マップに書き込まれると、送信側が読み出すことにより、状態を送信側に伝達できる。また、受信側分散共有メモリをFIFO構成にすることにより、処理要求の検出を簡単に行うことができる。
請求項(抜粋):
複数のプロセッサモジュールから構成されたマルチプロセッサシステムにおいて、上記プロセッサモジュールには、各プロセッサモジュール間で共通のアドレスを有し、送信プロセッサモジュールと受信プロセッサモジュールの組み合わせで指定される管理単位毎に分割された分散共有メモリと、上記送信プロセッサモジュールの分散共有メモリ(以下、送信側分散共有メモリ)とアドレスを共有する受信プロセッサモジュールの識別情報を記憶し、該送信側分散共有メモリへの書き込みが発生すると、上記受信プロセッサモジュールの識別情報で指定された受信プロセッサモジュールに、書き込みアドレスと書き込みデータを送信するとともに、受信した書き込みアドレスと書き込みデータをもとに受信プロセッサモジュールの分散共有メモリ(以下、受信側分散共有メモリ)の、送信側と同一のアドレスロケーションにコピーを行う分散共有メモリ制御手段と、送信するメッセージの宛先情報をもとに受信プロセッサモジュールを特定し、上記分散共有メモリ上の送信プロセッサモジュールと受信プロセッサモジュールの組み合わせで指定されるメッセージバッファを捕捉するメッセージバッファ管理手段とを有し、送信プロセッサモジュールから受信プロセッサモジュールにメッセージを送信する場合に、送信プロセッサモジュールは、上記メッセージバッファ管理手段により上記受信プロセッサモジュール対応の送信メッセージバッファを捕捉し、該送信メッセージバッファに上記メッセージを書き込み、該送信プロセッサモジュールと受信プロセッサモジュールとが同一モジュールである場合には、上記受信プロセッサモジュールは、上記送信メッセージバッファから、直接、メッセージを読み出すことにより、同一プロセッサ内メッセージ通信を行い、送信プロセッサモジュールと受信プロセッサモジュールが異なるモジュールである場合には、送信側の分散共有メモリ制御手段が、上記送信メッセージバッファのアドレスをもとに受信プロセッサモジュール識別情報を取り出し、該識別情報の受信プロセッサモジュールに送信メッセージバッファアドレスと書き込みデータを転送し、受信側の分散共有メモリ制御手段は、受信した上記送信メッセージバッファのアドレスと上記書き込みデータをもとに受信側の分散共有メモリの、送信側と同一アドレスの受信メッセージバッファにコピーを行い、上記受信プロセッサモジュールでは、上記受信メッセージバッファからメッセージを読み出すことにより、異なるプロセッサ間のメッセージ通信を行うことを特徴とするマルチプロセッサシステム。
引用特許:
審査官引用 (2件)

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