特許
J-GLOBAL ID:200903051416284120

二環式複素環化合物、その化合物を含む医薬組成物、使用及び調製方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中村 稔 (外9名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-504901
公開番号(公開出願番号):特表2003-502410
出願日: 2000年06月16日
公開日(公表日): 2003年01月21日
要約:
【要約】本発明は、一般式(I)(式中、Ra〜Rc、A〜E及びXは請求項1に定義した通りである。)の二環式複素環化合物、又はその互変異性体、立体異性体又は塩、特に無機酸又は有機酸又は無機塩基又は有機塩基との生理的に許容しうる塩に関する。本発明の二環式複素環化合物は、有効な薬理学的性質、特にチロシンキナーゼによって仲介されるシグナル変換に対する阻害作用を含んでいる。本発明は、また、疾患、特に腫瘍疾患、肺や気道の疾患を治療するための本発明の二環式複素環化合物の使用、及び本発明の化合物の製造に関する。【化1】
請求項(抜粋):
下記一般式を有する二環式複素環化合物、又はその互変異性体、立体異性体又は塩。【化1】[式中、Raは水素原子又はC1-4-アルキル基であり、Rbはフェニル基、ベンジル基又は1-フェニルエチル基であり、ここで、フェニル環はそれぞれの場合において基R1〜R3で置換され、R1及びR2は同じでも異なってもよく、各々水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子、C1-4-アルキル基、ヒドロキシ基、C1-4-アルコキシ基、C3-6-シクロアルキル基、C4-6-シクロアルコキシ基、C2-5-アルケニル基又はC2-5-アルキニル基、アリール基、アリールオキシ基、アリールメチル基又はアリールメトキシ基、C3-5-アルケニルオキシ基又はC3-5-アルキニルオキシ基(不飽和部分は酸素原子に結合することができない。)、C1-4-アルキルスルフェニル基、C1-4-アルキルスルフィニル基、C1-4-アルキルスルホニル基、C1-4-アルキルスルホニルオキシ基、トリフルオロメチルスルフェニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基又はトリフルオロメチルスルホニル基、1〜3個のフッ素原子で置換されているメチル基又はメトキシ基、1〜5個のフッ素原子で置換されているエチル基又はエトキシ基、シアノ基又はニトロ基、又は1又は2個のC1-4-アルキル基で置換されていてもよいアミノ基(置換基は同じでも異なってもよい。)であり、R1がR2と共に隣接の炭素原子に結合する場合には、-CH=CH-CH=CH基、-CH=CH-NH基又は-CH=N-NH基であり、R3は水素原子、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子、C1-4-アルキル基、トリフルオロメチル基又はC1-4-アルコキシ基であり、Xはシアノ基又は窒素原子で置換されているメチン基であり、AはC1-4-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基であり、Bはカルボニル基又はスルホニル基であり、Cは1,3-アレニレン基、1,1-ビニレン基又は1,2-ビニレン基(それぞれの場合において1又は2個のメチル基、又はトリフルオロメチル基で置換されていてもよい。)、エチニレン基、又は1〜4個のメチル基又はトリフルオロメチル基で置換されていてもよい1,3-ブタジエン-1,4-イレン基であり、Dはアルキレン基、-CO-アルキレン基又は-SO2-アルキレン基(ここで、アルキレン部分はそれぞれの場合において炭素原子1〜8個を有し、アルキレン部分の水素原子1〜4個はフッ素原子で置換されていてもよく、-CO-アルキレン基又は-SO2-アルキレン基の隣接基Cへの結合は各々カルボニル基又はスルホニル基によって行われなければならない。)、-CO-O-アルキレン基、-CO-NR4-アルキレン基又は-SO2-NR4-アルキレン基(ここで、それぞれの場合においてアルキレン部分は、炭素原子1〜8個を有し、それぞれの場合において隣接基Cへの結合はカルボニル基又はスルホニル基によって行わなければならず、R4は水素原子又はC1-4-アルキル基である。)であり、Dが基Eの炭素原子に結合している場合には、価標でもあり、Dが基Eの窒素原子に結合している場合には、カルボニル基又はスルホニル基でもあり、Eはアミノ基、C1-4-アルキルアミノ基又はジ(C1-4-アルキル)アミノ基(ここで、アルキル部分は同じでも異なってもよい。)、C2-4-アルキルアミノ基(ここで、アルキル部分はアミノ基の窒素原子に対してβ位、γ位又はδ位に基R5で置換され、R5はヒドロキシ基、C1-4-アルコキシ基、アミノ基、C1-4-アルキルアミノ基又はジ(C1-4-アルキル)アミノ基、1又は2個のメチル基で置換されていてもよい4〜7員アルキレンイミノ基又は1又は2個のメチル基で置換されていてもよい6〜7員アルキレンイミノ基(ここで、それぞれの場合において4位のメチレン基は酸素原子又はイオウ原子、スルフィニル基、スルホニル基、イミノ基又N-(C1-4-アルキル)イミノ基で置換されている。)である。)、N-(C1-4-アルキル)-N-(C2-4-アルキル)アミノ基(ここで、C2-4-アルキル部分はアミノ基の窒素原子に対してβ位、γ位又はδ位にR5で置換され、R5は上で定義した通りである。)、ジ(C2-4-アルキル)アミノ基(ここで、2つのC2-4-アルキル部分は各々アミノ基の窒素原子に対してβ位、γ位又はδ位に基R5で置換され、置換基は同じでも異なってもよく、R5は上で定義した通りである。)、C3-7-シクロアルキルアミノ基又はC3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキルミノ基(ここで、それぞれの場合において窒素原子は更にC1-4-アルキル基で置換されていてもよい。)、アミノ基又はC1-4-アルキルアミノ基(ここで、それぞれの場合において窒素原子は1〜3個のC1-4-アルキル基で置換されていてもよいテトラヒドロフラン-3-イル基、テトラヒドロピラン-3-イル基、テトラヒドロピラン-4-イル基、テトラヒドロフラニルメチル基、1-(テトラヒドロフラン-3-イル)ピペリジン-4-イル基、1-(テトラヒドロピラン-3-イル)ピペリジン-4-イル基、1-(テトラヒドロピラン-4-イル)ピペリジン-4-イル基、3-ピロリジニル基、3-ピペリジニル基、4-ピペリジニル基、3-ヘキサヒドロアゼピニル基又は4-ヘキサヒドロアゼピニル基で置換されている。)、4〜7員アルキレンイミノ基(1〜4個のC1-2-アルキル基で置換されていてもよく、環状炭素原子か又はアルキル基の1つに基R5で置換されていてもよく、R5は上で定義した通りである。)、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基又はテトラヒドロフラニルメチル基で置換されていてもよいピペリジノ基、1又は2個のC1-2-アルキル基で置換されていてもよい6〜7員アルキレンイミノ基(ここで、それぞれの場合においてメチレン基は4位に酸素原子又はイオウ原子、基R6で置換されているイミノ基、又はスルフィニル基又はスルホニル基で置換され、R6は水素原子、C1-4-アルキル基、2-メトキシエチル基、3-メトキシプロピル基、C3-7-シクロアルキル基、C3-7-シクロアルキル-C1-4-アルキル基、テトラヒドロフラン-3-イル基、テトラヒドロピラン-3-イル基、テトラヒドロピラン-4-イル基、テトラヒドロフラニルメチル基、ホルミル基、C1-4-アルキルカルボニル基、C1-4-アルキルスルホニル基、アミノカルボニル基、C1-4-アルキルアミノカルボニル基又はジ(C1-4-アルキル)アミノカルボニル基である。)、1〜3個のメチル基で置換されていてもよいイミダゾリル基、C5-7-シクロアルキル基(ここで、メチレン基は酸素原子又はイオウ原子、基R6で置換されたイミノ基、スルフィニル基又はスルホニル基で置換され、R6は上で定義した通りである。)であり、DはEと共に水素原子、フッ素原子又は塩素原子、1〜5個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-4-アルキル基、C3-6-シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、C1-4-アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基、カルボキシ基、C1-4-アルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、C1-4-アルキルアミノカルボニル基又はジ(C1-4-アルキル)アミノカルボニル基、又は4〜7員アルキレンイミノ基で置換されているカルボニル基(上記6〜7員アルキレンイミノ基においてはそれぞれの場合のメチレン基は4位に酸素原子又はイオウ原子、基R6で置換されたイミノ基、スルフィニル基又はスルホニル基で置換されていてもよく、R6は上で定義した通りである。)でもあり、RcはC4-7-シクロアルコキシ基又はC3-7-シクロアルキル-C1-6-アルコキシ基(ここで、シクロアルキル部分はそれぞれの場合においてC1-3-アルキル基、ヒドロキシ基、C1-4-アルコキシ基、アミノ基、C1-4-アルキルアミノ基、ジ(C1-4-アルキル)アミノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピペラジノ基N-(C1-2-アルキル)ピペラジノ基、ヒドロキシ-C1-2-アルキル基、C1-4-アルコキシ-C1-2-アルキル基、アミノ-C1-2-アルキル基、C1-4-アルキルアミノ-C1-2-アルキル基、ジ(C1-4-アルキル)アミノ-C1-2-アルキル基、ピロリジノ-C1-2-アルキル基、ピペリジノ-C1-2-アルキル基、モルホリノ-C1-2-アルキル基、ピペラジノ-C1-2-アルキル基又はN-(C1-2-アルキル)ピペラジノ-C1-2-アルキル基で置換されていてもよく、上記モノ置換シクロアルキル部分は更にC1-3-アルキル基で置換されていてもよい。)、テトラヒドロフラン-3-イルオキシ基、テトラヒドロピラン-3-イルオキシ基、テトラヒドロピラン-4-イルオキシ基又はテトラヒドロフラニルメトキシ基、酸素原子に対してβ位、γ位又はδ位にアゼチジン-1-イル基、4-メチルホモピペラジノ基又は4-エチルホモピペラジノ基で置換されているC2-4-アルコキシ基、3-ピロリジニルオキシ基、2-ピロリジニル-C1-4-アルキルオキシ基、3-ピロリジニル-C1-4-アルキルオキシ基、3-ピペリジニルオキシ基、 4-ピペリジニルオキシ基、2-ピペリジニル-C1-4-アルキルオキシ基、3-ピペリジニル-C1-4-アルキルオキシ基、 4-ピペリジニウル-C1-4-アルキルオキシ基、3-ヘキサヒドロアゼピニルオキシ基、4-ヘキサヒドロアゼピニルオキシ基、2-ヘキサヒドロアゼピニル-C1-4-アルキルオキシ基、3-ヘキサヒドロアゼピニル-C1-4-アルキルオキシ基又は4-ヘキサヒドロアゼピニル-C1-4-アルキルオキシ基(ここで、それぞれの場合において環状窒素原子は基R6で置換されていてもよく、R6は上で定義した通りである。)であり、上記基の定義に記載されているアリール部分はフェニル基を意味し、それぞれの場合においてR7でモノ置換されていてもよく、R8でモノ、ジ又はトリ置換されていてもよく、R7でモノ置換され、更にR8でモノ又はジ置換されていてもよく、ここで、置換基は同じでも異なってもよく、R7はシアノ基、カルボキシ基、C1-4-アルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、C1-4-アルキルアミノカルボニル基、ジ(C1-4-アルキル)アミノカルボニル基、C1-4-アルキルスルフェニル基、C1-4-アルキルスルフィニル基、C1-4-アルキルスルホニル基、ヒドロキシ基、C1-4-アルキルスルホニルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、ニトロ基、アミノ基、C1-4-アルキルアミノ基、ジ(C1-4-アルキル)アミノ基、C1-4-アルキルカルボニルアミノ基、N-(C1-4-アルキル)-C1-4-アルキルカルボニルアミノ基、C1-4-アルキルスルホニルアミノ基、N-(C1-4-アルキル)-C1-4-アルキルスルホニルアミノ基、アミノスルホニル基、C1-4-アルキルアミノスルホニル基又はジ(C1-4-アルキル)アミノスルホニル基又は5〜7員アルキレンイミノ基で置換されているカルボニル基(それぞれの場合の上記6〜7員アルキレンイミノ基において4位のメチレン基は酸素原子又はイオウ原子、スルフィニル基、スルホニル基、イミノ基又はN-(C1-4-アルキル)イミノ基で置換されていてもよい。)であり、R8はフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子、C1-4-アルキル基、トリフルオロメチル基又はC1-4-アルコキシ基であり、2つの基R8が隣接の炭素原子に結合している場合には、共にC3-5-アルキレン基、メチレンジオキシ基又は1,3-ブタジエン-1,4-イレン基であり、上記基の定義に記載されているヘテロアリール基は5員芳香族複素環基(イミノ基、酸素原子又はイオウ原子又はイミノ基、酸素原子又はイオウ原子と1又は2個の窒素原子を有する。)、又は6員芳香族複素環基(1、2又は3個の窒素原子を有する。)であり、上記5員芳香族複素環基はそれぞれの場合において1又は2個のメチル基又はエチル基で置換されていてもよく、上記6員芳香族複素環基はそれぞれの場合において1又は2個のメチル基又はエチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子、又はトリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、メトキシ基又はエトキシ基で置換されていてもよい。]
IPC (14件):
C07D239/94 ,  A61K 31/517 ,  A61K 31/5377 ,  A61K 31/541 ,  A61K 31/551 ,  A61P 1/00 ,  A61P 11/00 ,  A61P 35/00 ,  C07D401/12 ,  C07D403/12 ,  C07D405/12 ,  C07D413/12 ,  C07M 7:00 ,  C07M 9:00
FI (14件):
C07D239/94 ,  A61K 31/517 ,  A61K 31/5377 ,  A61K 31/541 ,  A61K 31/551 ,  A61P 1/00 ,  A61P 11/00 ,  A61P 35/00 ,  C07D401/12 ,  C07D403/12 ,  C07D405/12 ,  C07D413/12 ,  C07M 7:00 ,  C07M 9:00
Fターム (35件):
4C063AA01 ,  4C063BB08 ,  4C063CC31 ,  4C063CC36 ,  4C063CC54 ,  4C063CC64 ,  4C063CC73 ,  4C063CC78 ,  4C063DD02 ,  4C063DD03 ,  4C063DD10 ,  4C063DD31 ,  4C063EE01 ,  4C086AA01 ,  4C086AA03 ,  4C086AA04 ,  4C086BC46 ,  4C086BC54 ,  4C086BC73 ,  4C086BC88 ,  4C086GA02 ,  4C086GA07 ,  4C086GA09 ,  4C086GA10 ,  4C086GA16 ,  4C086MA01 ,  4C086MA04 ,  4C086MA17 ,  4C086MA23 ,  4C086MA35 ,  4C086MA37 ,  4C086NA14 ,  4C086ZA59 ,  4C086ZA66 ,  4C086ZB26
引用特許:
審査官引用 (1件)

前のページに戻る