特許
J-GLOBAL ID:200903051646971232

多層構造スチレン系樹脂の製造方法及び多層構造スチレン系樹脂

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 邦彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-274317
公開番号(公開出願番号):特開平10-120737
出願日: 1996年10月17日
公開日(公表日): 1998年05月12日
要約:
【要約】【課題】 耐候性、耐衝撃性、耐熱性、機械的強度等に優れるとともに、特に成形品とした場合の透明度、光沢度、従って、発色性にも優れ、且つ熱安定性も良好な多層構造スチレン系樹脂の効率のよい製造方法を提供する。【解決手段】 次の5段階の乳化重合を行う多層スチレン系樹脂の製造。(1)スチレンと多官能性単量体と単量体と共重合可能なアミン系安定剤とを、生成する共重合体のガラス転移温度(Tg)が0°C以上になるように配合した乳化重合、(2)炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸エステルと多官能性単量体とアミン系安定剤とを、生成する共重合体のTgが0°C以下になるように追加配合した乳化重合、(3)スチレン等と多官能性単量体とアミン系安定剤とを、生成する共重合体のTgが0°C以上、屈折率が1.51〜1.60になるような乳化重合、(4)スチレンと、シアン化ビニル化合物と多官能性単量体とアミン系安定剤との乳化重合、(5)スチレンとシアン化ビニル化合物とアミン系安定剤との乳化重合。
請求項(抜粋):
芳香族ビニル化合物と、(メタ)アクリル酸エステルと、多官能性単量体とを主成分として重合し、多層構造スチレン系樹脂を製造する方法において、(1)第1段階として、スチレン50〜99.999重量%と、少なくとも一種の炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸エステルおよび/または少なくとも一種のシアン化ビニル化合物0〜45重量%と、少なくとも一種の多官能性単量体0.001〜5重量%と、これらの単量体と共重合可能な少なくとも一種のアミン系安定剤0.05〜2.0重量%とを、生成する共重合体のガラス転移温度が0°C以上になるように配合して乳化重合させ、(2)第2段階として、少なくとも一種の炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸エステル94.95〜99.949重量%と、少なくとも一種の多官能性単量体0.001〜5重量%と、これらの単量体と共重合可能な少なくとも一種のアミン系安定剤0.05〜2.0重量%とを、第2段階で新たに生成する共重合体のガラス転移温度が0°C以下になるように追加配合して乳化重合させ、(3)第3段階として、スチレン、炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸エステルおよびシアン化ビニル化合物からなる群から選ばれる一以上の化合物の少なくとも一種0〜99.949重量%と、少なくとも一種の多官能性単量体0.001〜99.95重量%と、これらの単量体と共重合可能な少なくとも一種のアミン系安定剤0.05〜2.0重量%とを、第3段階で新たに生成する共重合体のガラス転移温度が0°C以上でかつその屈折率が1.51〜1.60の範囲内になるように、追加配合して乳化重合させ、(4)第4段階として、スチレン60〜85重量%と、少なくとも一種のシアン化ビニル化合物15〜40重量%と、少なくとも一種の炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸エステル0〜15重量%と、少なくとも一種の多官能性単量体0.001〜10重量%と、これらの単量体と共重合可能な少なくとも一種のアミン系安定剤0.05〜2.0重量%とを、新たに添加して乳化重合させ、(5)第5段階として、スチレン60〜90重量%と、少なくとも一種のシアン化ビニル化合物10〜35重量%と少なくとも一種の炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸エステル0〜30重量%と、これらの単量体と共重合可能な少なくとも一種のアミン系安定剤0.05〜2.0重量%とを追加配合して乳化重合させることを特徴とする多層構造スチレン系樹脂の製造方法。
IPC (8件):
C08F285/00 ,  C08F 2/00 ,  C08F 2/22 ,  C08F 2/44 ,  C08F220:12 ,  C08F220:42 ,  C08F220:34 ,  C08F212:36
FI (4件):
C08F285/00 ,  C08F 2/00 A ,  C08F 2/22 ,  C08F 2/44 C
引用特許:
出願人引用 (4件)
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