特許
J-GLOBAL ID:200903053285863661

創傷治癒過程の減衰

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山本 秀策
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-504443
公開番号(公開出願番号):特表平10-506609
出願日: 1995年07月07日
公開日(公表日): 1998年06月30日
要約:
【要約】グラム陰性菌Flavobacterium heparinumから得られるヘパリナーゼ1、2および3ならびにコンドロイチナーゼACおよびBを含むグリコサミノグリカンを別個または組み合わせるかのいずれかで使用して、細胞増殖を操作し得る。一実施態様では、ヘパリナーゼを投与して細胞外基質のヘパラン硫酸成分を分解し、これによって細胞外基質に格納されているヘパリン結合成長因子を隣接細胞に移動させる。グリコサミノグリカン分解酵素であるコンドロイチナーゼおよびヘパリナーゼの両方によって組織を処理することで、化学走性誘因物質、成長因子および細胞の移動度もまた高められ得る。細胞表面からコンドロイチン硫酸を酵素的に除去することで、細胞表面の成長因子レセプターの利用性が効率よく高められる。細胞外基質をインタクトなまま維持しながら細胞表面からヘパラン硫酸を選択的に除去することで、成長因子に対する細胞の応答がダウンレギュレートされて、細胞増殖が阻害される。これは、ヘパリンまたはヘパラン硫酸分解活性を細胞表面に標的化することによって達成される。ヘパリン分解活性の標的化は、リガンド結合機能をヘパリナーゼタンパク質中に遺伝子的に設計するか、あるいは投与方法を通して局在化された酵素濃度を物理的に調節することによって達成され得る。
請求項(抜粋):
Flavobacterium heparinum由来のヘパリナーゼ1、Flavobacterium heparinum由来のヘパリナーゼ2、Flavobacterium heparinum由来のヘパリナーゼ3、Flavobacterium heparinum由来のコンドロイチナーゼACおよびFlavobacterium heparinum由来のコンドロイチナーゼB、Bacteroides菌株由来のヘパリナーゼ、Flavobacterium Hp206由来のヘパリナーゼ、Cytophagia種由来のヘパリナーゼ、Bacteroides種由来のコンドロイチン硫酸分解酵素、Proteus vulgaris由来のコンドロイチン硫酸分解酵素、Microcossus由来のコンドロイチン硫酸分解酵素、Vibrio種由来のコンドロイチン硫酸分解酵素、Arthrobacter aurescens由来のコンドロイチン硫酸分解酵素、ここでこれらの酵素は細菌において発現される組換えヌクレオチド配列から発現され、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択されるグリコサミノグリカン分解酵素を、有効量の該酵素の局在化投与のための薬学的に許容可能なキャリアとの組み合わせで含む薬学的組成物であって、該組成物は、細胞外基質からヘパリン結合成長因子および分子を放出し、細胞表面レセプターからコンドロイチン硫酸を除去し、そしてその成長因子レセプター複合体からヘパラン硫酸成分を除去することにより、正常な創傷治癒を増強する、組成物。
IPC (5件):
A61K 38/46 ADS ,  A61K 9/00 ABR ,  A61K 9/00 ADR ,  A61K 9/70 301 ,  A61L 15/44
FI (5件):
A61K 37/54 ADS ,  A61K 9/00 ABR V ,  A61K 9/00 ADR ,  A61K 9/70 301 ,  A61L 15/03
引用特許:
審査官引用 (5件)
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引用文献:
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