特許
J-GLOBAL ID:200903055822382406

分散システムにおける高信頼化と負荷分散方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 磯村 雅俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-006576
公開番号(公開出願番号):特開平10-207849
出願日: 1997年01月17日
公開日(公表日): 1998年08月07日
要約:
【要約】【課題】故障検出と内部状態一致と負荷分散を同時に行うことが可能な、メッセージ数の少ない高信頼化・負荷分散方法を実現する。【解決手段】タイムアウトによる故障検出のための時間測定開始要求メッセージと故障時のオブジェクト再起動のための複製メッセージを共通にし、複製間の内部状態の一貫性維持のためのメッセージと故障時には必要になるはずであった複製メッセージの破棄要求メッセージと負荷分散に必要になる各ノードの負荷に関する情報の通知メッセージを共通にし、負荷に関する情報を自律的に適切なノードに集め、外部には存在が感じられる擬似管理機構の時計を用いることにより、複製の再実行を防ぐことで、高信頼実行と負荷分散実行を得る。
請求項(抜粋):
オブジェクト指向に基づく分散システムにおいて、該オブジェクトを複数に複製して、複製されたオブジェクトの1つを実行系、残りを待機系とし、各ノードのプラットフォーム毎に高信頼化・負荷分散機構を設け、オブジェクトとしての実体は存在しないが、オブジェクトの名前、識別子のみが前記高信頼化・負荷分散機構中に存在することで、外部から存在しているように観測される擬似管理オブジェクトが、該複製オブジェクトが存在するノードとは関係なく設置されるように設定され、該擬似管理オブジェクトと前記複製オブジェクトとで高信頼オブジェクトを形成し、該擬似管理オブジェクトが存在するノードのプラットフォーム内に、オブジェクトの名前、オブジェクト識別子を格納して高信頼化・負荷分散機構を設けるとともに、外部からはオブジェクトの存在が観測されるようにし、該高信頼化・負荷分散機構は、該擬似管理オブジェクト宛に送信されたメッセージを検出した後、前記実行系複製オブジェクに該メッセージを転送して、該複製オブジェクトのメソッドを起動させ、該オブジェクトの目的の動作を実行させ、メソッドの実行の終了時に、実行系複製オブジェクトから待機系複製オブジェクトに対して内部状態の一貫性を維持するメッセージを送信することにより、複製オブジェクト間の内部状態の一貫性を保証し、実行系複製オブジェクトが故障した時、前記擬似管理オブジェクトが存在するノード上の高信頼化・負荷分散機構と、待機系複製オブジェクトが存在するノード上の高信頼化・負荷分散機構との協調により、前記故障を検出し、次に、複製オブジェクトの1つを選択して、該複製オブジェクトを実行系複製オブジェクトとし、故障以前の実行系複製オブジェクトが受け取ったメッセージを再現して、故障検出後の実行系複製オブジェクトに該メッセージを転送することにより、前記故障を回復し、前記故障の検出後に新たに選択された実行系オブジェクトが、該オブジェクト以外の外部オブジェクトに作用する場合、該外部オブジェクトが2回目以降の作用であるときには再実行を妨げ、実行系複製オブジェクトに故障が発生しない場合、該実行系複製オブジェクトの1メソッド実行終了毎に複製管理に関する情報中の不要な情報を無効化し、ノード間で複製管理に関する情報を通信する場合、該ノードの負荷に関する情報を同時に送信し、該情報を利用して負荷分散を実行することを特徴とする分散システムにおける高信頼化と負荷分散方法。
IPC (3件):
G06F 15/16 370 ,  G06F 15/16 470 ,  G06F 9/46 360
FI (3件):
G06F 15/16 370 N ,  G06F 15/16 470 B ,  G06F 9/46 360 B
引用特許:
審査官引用 (4件)
全件表示

前のページに戻る