特許
J-GLOBAL ID:200903056193020560
プロピレン系ブロック共重合体の製造方法
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
鈴木 俊一郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-191680
公開番号(公開出願番号):特開平7-102028
出願日: 1994年08月15日
公開日(公表日): 1995年04月18日
要約:
【要約】【構成】 本発明に係るプロピレン系ブロック共重合体の製造方法では、[I][A]固体状チタン触媒成分と、[B]有機金属化合物触媒成分と、[C]有機ケイ素化合物とからなる触媒成分に、炭素数2以上のオレフィンが、該[A]固体状チタン触媒成分1g当り0.01〜2000gの量で予備重合されて予備重合触媒と、[II]特定の有機ケイ素化合物と、必要に応じて[III]有機金属化合物触媒成分とから形成されるオレフィン重合用触媒の存在下に、プロピレンの重合によるポリプロピレン成分の形成と、エチレンと炭素数3〜20のα-オレフィンとの共重合によるエチレン/α-オレフィン共重合成分の形成を任意の順序で行って特定のプロピレン系ブロック共重合体を製造している。【効果】 本発明によれば、剛性、耐熱性および耐衝撃性のいずれにも極めて優れたプロピレン系ブロック共重合体を製造することができる。
請求項(抜粋):
[I][A]マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与体を含有する固体状チタン触媒成分と、[B]有機金属化合物触媒成分と、[C]下記式(c) で示される有機ケイ素化合物;R<SB>n</SB>Si(OR')<SB>4-n </SB> ...(c)(式中、RおよびR'は、炭化水素基であり、0<n<4である。)とからなる触媒成分に、炭素数2以上のオレフィンが、該[A]固体状チタン触媒成分1g当り0.01〜2000gの量で予備重合されてなる予備重合触媒と、[II]下記式(c-i) ;R<SP>a</SP><SB>n</SB>Si(OR<SP>b</SP>)<SB>4-n </SB> ...(c-i)(式中、nは1、2または3であり、nが1であるとき、R<SP>a </SP>は2級または3級の炭化水素基であり、nが2または3であるとき、R<SP>a </SP>の少なくとも1つは2級または3級の炭化水素基であり、R<SP>a </SP>は同じであっても異なっていてもよく、R<SP>b </SP>は炭素数1〜4の炭化水素基であって、4-nが2または3であるとき、OR<SP>b </SP>は同じであっても異なっていてもよい。)で示される有機ケイ素化合物と、必要に応じて[III]有機金属化合物触媒成分とから形成されるオレフィン重合用触媒の存在下に、プロピレンの重合によるポリプロピレン成分の形成と、エチレンと炭素数3〜20のα-オレフィンとの共重合によるエチレン/α-オレフィン共重合成分の形成を任意の順序で行って、下記の特性を有するプロピレン系ブロック共重合体を製造することを特徴とするプロピレン系ブロック共重合体の製造方法:(i-1) プロピレン系ブロック共重合体の沸騰ヘプタン不溶成分の<SP>13</SP>C-NMRスペクトルから、下記式(1) により求められる立体規則性指標[M<SB>5</SB>]の値が、0.97以上であり;【数1】(式中、[Pmmmm]:プロピレン単位が5単位連続してイソタクチック結合した部位における第3単位目のメチル基に由来する吸収強度であり、[Pw]:プロピレン単位のメチル基に由来する吸収強度であり、[Sαγ]:主鎖中の2級炭素であって、該2級炭素から最も近い2個の3級炭素のうち、一方がα位にあり、他方がγ位にあるような2級炭素に由来する吸収強度であり、[Sαδ<SP>+ </SP>]:主鎖中の2級炭素であって、該2級炭素から最も近い2個の3級炭素のうち、一方がα位にあり、他方がδ位またはδ位より離れた位置にあるような2級炭素に由来する吸収強度であり、[Tδ<SP>+</SP>δ<SP>+</SP>]:主鎖中の3級炭素であって、該3級炭素から最も近い2個の3級炭素のうち、一方がδ位またはδ位より離れた位置にあり、他方がδ位またはδ位より離れた位置にあるような3級炭素に由来する吸収強度である。)、(i-2) 沸騰ヘプタン不溶成分は、下記式(2) により求められる立体規則性指標[M<SB>3</SB>]の値が、0.0020〜0.0050であり;【数2】(ii-1)該プロピレン系ブロック共重合体の23°Cn-デカン可溶成分は、極限粘度[η]が4dl/g以上である。
IPC (2件):
C08F297/08 MRH
, C08F 4/642 MFH
引用特許: