特許
J-GLOBAL ID:200903086040500593

プロピレン系ブロック共重合体の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鈴木 俊一郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-191681
公開番号(公開出願番号):特開平7-102029
出願日: 1994年08月15日
公開日(公表日): 1995年04月18日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、プロピレンを高活性で重合させることができるとともに、剛性、耐熱性に優れたプロピレン系ブロック共重合体を製造することができるようなプロピレン系ブロック共重合体の製造方法を提供する。【構成】 本発明では、[A]マグネシウム、チタン、ハロゲンおよびポリエーテル化合物を含有する固体状チタン触媒成分と、[B]有機金属化合物触媒成分と、[C]式(c-i) で示される有機ケイ素化合物[C-1]および/またはポリエーテル化合物[C-2]とから形成されるオレフィン重合用触媒(1)を用いて、ポリプロピレン成分の形成と、エチレン/α-オレフィン共重合成分の形成とを任意の順序で行って、特定の条件を満たすプロピレン系ブロック共重合体を製造している。本発明では、予備重合触媒[I]から形成されるオレフィン重合用触媒(2)を用いることもできる。
請求項(抜粋):
[A]マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび複数の原子を介して存在する2個以上のエーテル結合を有する化合物を含有する固体状チタン触媒成分と、[B]有機金属化合物触媒成分と、[C]下記の電子供与体[C-1]および/または[C-2]:[C-1]式(c-i) で示される有機ケイ素化合物;RanSi(ORb)4-n ...(c-i)(式中、nは1、2または3であり、nが1であるとき、Ra は2級または3級の炭化水素基であり、nが2または3であるとき、Ra の少なくとも1つは2級または3級の炭化水素基であり、Ra は同じであっても異なっていてもよく、Rb は炭素数1〜4の炭化水素基であって、4-nが2または3であるとき、ORb は同じであっても異なっていてもよい。)、[C-2]複数の原子を介して存在する2個以上のエーテル結合を有する化合物とから形成されるオレフィン重合用触媒(1)の存在下に、プロピレンの重合によるポリプロピレン成分の形成と、エチレンと炭素数3〜20のα-オレフィンとの共重合によるエチレン/α-オレフィン共重合成分の形成とを、任意の順序で行って、下記の条件を満たすプロピレン系ブロック共重合体を得ることを特徴とするプロピレン系ブロック共重合体の製造方法:(i-1) 該プロピレン系ブロック共重合体の沸騰ヘプタン不溶成分は、13C-NMRスペクトルによって下記式(1) により求められる立体規則性指標[M5]の値が、0.97以上であり;【数1】(式中、[Pmmmm]:プロピレン単位が5単位連続してイソタクチック結合した部位における第3単位目のメチル基に由来する吸収強度であり、[Pw]:プロピレン単位のメチル基に由来する吸収強度であり、[Sαγ]:主鎖中の2級炭素であって、該2級炭素から最も近い2個の3級炭素のうち、一方がα位にあり、他方がγ位にあるような2級炭素に由来する吸収強度であり、[Sαδ+ ]:主鎖中の2級炭素であって、該2級炭素から最も近い2個の3級炭素のうち、一方がα位にあり、他方がδ位またはδ位より離れた位置にあるような2級炭素に由来する吸収強度であり、[Tδ+δ+]:主鎖中の3級炭素であって、該3級炭素から最も近い2個の3級炭素のうち、一方がδ位またはδ位より離れた位置にあり、他方がδ位またはδ位より離れた位置にあるような3級炭素に由来する吸収強度である。)、(i-2) 沸騰ヘプタン不溶成分は、下記式(2) により求められる立体規則性指標[M3]の値が、0.0020〜0.0050であり、【数2】(ii-1)該プロピレン系ブロック共重合体の23°Cn-デカン可溶成分は、極限粘度[η]が4dl/g以上である。
IPC (2件):
C08F297/08 MRH ,  C08F 4/654 MFH
引用特許:
審査官引用 (3件)

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