特許
J-GLOBAL ID:200903056890064575

熱変色性筆記具

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-347756
公開番号(公開出願番号):特開平7-186588
出願日: 1993年12月24日
公開日(公表日): 1995年07月25日
要約:
【要約】【目的】 温度変化により色変化させた筆跡を与えるのみでなく、その状態が発現するに要する熱または冷熱の適用がなくなった状態にあっても、変化前後の両様相のうち、常温域で何れかを互変的に記憶保持させて視覚させることが可能な二面性の筆跡を与え、暗記その他の学習、教習、メッセージ伝達用等に好適な軽便な熱変色性筆記具を提供する。【構成】 軸方向の毛管インキ路を有するペン体を軸胴の一端に備えた筆記具において、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記両者の呈色反応を特定温度域で生起させる反応媒体からなる熱変色成分を含み、特定のヒステリシス特性(図1)の色彩記憶性感温変色性筆跡を与える熱変色性インキを軸胴に収容させてなる筆記具。
請求項(抜粋):
軸方向の毛管インキ路を有するペン体が軸胴の一端に保持されてなり、軸胴内に収容されている熱変色性インキがペン体の後部から前記インキ路の毛管作用により筆記先端へ供給される機構の筆記具において、前記熱変色性インキが(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記両者の呈色反応を特定温度域で生起させる反応媒体と固着樹脂を含み、温度-色濃度の関係において温度が上昇する過程では、第2の温度t3 に達すると、第1色相は変色し始め、第2の温度t3 より高い温度t4 以上の温度域で完全に第2色相となり、第2色相状態にあって温度が下降する過程では、前記第2の温度t3 より低い第1の温度t2 に達すると、第2色相は変色し始め、第1の温度t2 より低い温度t1 以下の温度域で完全に第1色相となり、前記第1の温度t2 と第2の温度t3 の温度の間の温度域で第1色相と第2色相の両相が互変的に選択可能である大きなヒステリシス特性の色彩記憶性感温変色性を示し、ここで前記温度t1 は0°C乃至25°Cの間の温度であり、第1の温度t2 と第2の温度t3 の間の温度域は5°C乃至40°Cの範囲内の温度であり、温度t4 は25°C乃至45°Cの間の温度であり、熱又は冷熱の適用により筆跡を着色状態と無色状態の何れか、或いは有色〔1〕と有色〔2〕の状態の何れかに前記5°C乃至40°Cの温度域で互変的に記憶保持できる筆跡を与える、固着樹脂を含む水性乃至油性系の熱変色性インキであることを特徴とする熱変色性筆記具。
引用特許:
審査官引用 (5件)
  • 特開昭64-054081
  • 特公平4-017154
  • 変色具
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平3-233917   出願人:パイロツトインキ株式会社
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