特許
J-GLOBAL ID:200903059973940430
多様な植物細胞の凍結保存方法
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
社本 一夫 (外5名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-502141
公開番号(公開出願番号):特表平11-507380
出願日: 1996年06月07日
公開日(公表日): 1999年06月29日
要約:
【要約】本発明は、植物細胞の凍結保存方法、および、長期間もしくは短期間に亙る凍結保存から生存植物細胞を回復する方法に関する。凍結保存されるべき植物細胞は、培養内で増殖され得ると共に、凍結保護剤、及び選択的に安定剤、を含む溶液により予備処理され得る。安定剤は、エチレン阻害剤、酸素ラジカル捕捉剤、および2価陽イオンなどの膜安定剤が好適である。細胞は、増殖物を熱ショックに晒すことによっても安定化され得る。予備処理された細胞は、低温に順化されると共に、DMSO、プロピレングリコールもしくはポリエチレングリコールなどの凍結保護剤がロードされる。ロードされた細胞は、例えば高濃度の凍結保護剤を含む溶液から成る溶化溶液により温置される。溶化された細胞は約20%以下の水分を含むと共に、細胞の遺伝子型的もしくは表現型的特徴をそれほど変化させずに長期間に亙り凍結保存温度で凍結され得る。植物細胞はまた、溶化溶液に晒す前に凍結乾燥することによっても凍結保存され得る。凍結保存と溶化との組合せにより、細胞の約80%乃至約95%の水分が除去される。細胞は好首尾に長期間に亙り凍結保存されると共に生存回復され得る。本発明はまた、凍結保存から生存植物細胞を回復する方法にも関する。細胞は略々室温で解凍されると共に、凍結保護剤および安定剤を含む媒体内で温置される。凍結保護剤は除去されると共に、細胞は液状もしくは半固体の増殖培地内で好首尾に温置且つ回復される。本発明はまた、凍結保存された細胞と、長期間もしくは短期間の凍結保存から回復された生存植物細胞とに関する。
請求項(抜粋):
a)凍結保存剤および安定剤により植物細胞を予備処理する段階と; b)予備処理された植物細胞を低温に順化する段階と; c)植物細胞にローディング剤をローディングする段階と; d)溶化溶液により植物細胞を溶化する段階と; e)溶化された植物細胞を凍結保存温度で凍結する段階と; を備えて成る、植物細胞の凍結保存方法。
IPC (3件):
A01N 3/00
, A01H 4/00
, C12N 5/04
FI (3件):
A01N 3/00
, A01H 4/00
, C12N 5/00 F
引用特許:
審査官引用 (11件)
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生物の細胞または組織の凍結保存法
公報種別:公開公報
出願番号:特願平5-081018
出願人:社団法人長野県農村工業研究所
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特開平4-281723
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特開平2-005857
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凍害保護剤および凍結保存方法
公報種別:公開公報
出願番号:特願平5-274827
出願人:明治製菓株式会社
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特表平1-501392
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特開平3-163002
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植物の加工方法
公報種別:公開公報
出願番号:特願平5-220440
出願人:堀内成悟
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特開平3-093701
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バラ切花用保存剤
公報種別:公開公報
出願番号:特願平4-342855
出願人:ポーラ化成工業株式会社
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エチレン除去剤およびその製造方法
公報種別:公開公報
出願番号:特願平4-181381
出願人:川崎製鉄株式会社
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特開平1-290601
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引用文献:
審査官引用 (10件)
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組織培養,(1992),18(6),P.224-7
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Plant Cell Reports,(1990),9:30-33
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JICA Grp.Ref,(1993),No.6,p.31-51
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Plant Sci.,(1993),91,p.67-73
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Plant Cell Reports,(1994),13,p.442-6
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Plant Cell,Tissue and Organ Culture,(1995),41(3),p.237-41
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Cryo-Letters,(1994),15,p.289-98
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Plant Cell,Tissue and Organ Culture,(1992),28,p.261-6
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低温科学、生物編、(1975),第33輯,p.21-27
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Plant Sci.,(1995),107,p.83-93
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