特許
J-GLOBAL ID:200903062396525730

静脈投与用免疫グロブリン及び他の免疫グロブリン生成物の製造法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 野河 信太郎
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-553468
公開番号(公開出願番号):特表2002-517516
出願日: 1999年06月09日
公開日(公表日): 2002年06月18日
要約:
【要約】本発明は、粗免疫グロブリン含有血漿タンパク質画分から免疫グロブリンGを精製する方法に関する。この方法は幾つかの工程を含み、アニオン交換クロマトグラフィーとカチオン交換クロマトグラフィーは連続してつなげられていることが好ましい。pH約5.0〜6.0かつモル濃度約5〜25mMの酢酸緩衝液が、精製処理を通して使用するのに好ましい。この方法は、さらにこの処理によって得られる免疫グロブリン生成物を含む。また、この発明は、純度が98%より高く、IgGモノマーとダイマーの含量が98.5%より高く、IgA含量が4mg/l未満のIgA/lであり、0.5%未満のポリマーと凝集物を含む免疫グロブリン生成物に関する。この生成物は、安定剤として洗剤、PEG又はアルブミンを含まない。この生成物は、即時の静脈投与に安定で、ウイルスの危険がなく、液体で取り扱いやすい。
請求項(抜粋):
(a) 粗免疫グロブリン含有血漿タンパク質画分の水性懸濁液を調製し;(b) 工程(a)の懸濁液に実質的にタンパク質非変性の水溶性沈降剤を、モノマー免疫グロブリンGを実質的に沈降させずに、非免疫グロブリンGタンパク質、凝集免疫グロブリン及びウイルス粒子のような潜在的に感染性の粒子を含む粒子を高い割合で沈降させるのに十分な量で加え、それによって固形沈澱物と液体上清の混合物を生じ;(c) 工程(b)の混合物から透明化した免疫グロブリンG含有上清を回収し;(d) 工程(c)の透明化した免疫グロブリンG含有上清を、アニオン交換樹脂、次いでカチオン交換樹脂にかけ;(e) 免疫グロブリンGを実質的に溶出させずに樹脂から夾雑物を除去するのに十分なpHとイオン強度を有する緩衝液を用いて、工程(d)のカチオン交換樹脂からタンパク性夾雑物とタンパク性沈降物を洗出し、(f) 免疫グロブリンGを効率的に溶出するのに十分なpHとイオン強度を有する実質的に非変性の緩衝液を用いて、工程(e)のカチオン交換樹脂から免疫グロブリンGを溶出し、それによって、免疫グロブリンG含有溶出物を回収し;(g) 工程(f)の免疫グロブリンG含有溶出物にダイアフィルトレーション/限外ろ過を行って溶出物を濃縮及び/又は透析し、任意に安定剤を加え;(h) ダイアフィルトレーション/限外ろ過をし、任意に安定化された工程(g)の免疫グロブリンG含有画分に、殺ウイルス量のウイルス不活化剤を加え、実質的にウイルスの危険がない免疫グロブリンG含有液を得て;(i) 工程(h)の免疫グロブリンG含有液を、アニオン交換樹脂、次いでカチオン交換樹脂にかけ;(j) 免疫グロブリンGを実質的に溶出させずにタンパク性夾雑物とウイルス不活化剤を樹脂から洗出するのに十分なpHとイオン強度を有する緩衝液を用いて、工程(i)のカチオン交換樹脂を洗浄し;(k) 免疫グロブリンGを有効に溶出するのに十分なpHとイオン強度を有する実質的に非変性の緩衝液を用いて、工程(j)のカチオン交換樹脂から免疫グロブリンGを溶出し、それにより免疫グロブリンG含有溶出物を回収し;かつ(l) 工程(k)の免疫グロブリンG含有溶出物をダイアフィルトレーション/限外ろ過に付してイオン強度を低くし、溶液の免疫グロブリンGを濃縮し、かつ糖類を加えて重量オスモル濃度を調整する 工程からなる、粗免疫グロブリン含有血漿タンパク質画分から免疫グロブリン、つまり免疫グロブリンG (IgG)を精製する方法。
IPC (5件):
C07K 16/06 ,  A61K 39/395 ,  A61P 43/00 111 ,  C07K 1/18 ,  C07K 1/30
FI (6件):
C07K 16/06 ,  A61K 39/395 X ,  A61K 39/395 Y ,  A61P 43/00 111 ,  C07K 1/18 ,  C07K 1/30
Fターム (17件):
4C085AA33 ,  4C085BB36 ,  4C085CC22 ,  4C085DD34 ,  4C085DD37 ,  4C085DD38 ,  4C085DD41 ,  4C085EE03 ,  4H045AA11 ,  4H045AA20 ,  4H045BA10 ,  4H045CA42 ,  4H045DA75 ,  4H045EA20 ,  4H045FA71 ,  4H045GA06 ,  4H045GA23
引用特許:
審査官引用 (2件)
引用文献:
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