特許
J-GLOBAL ID:200903066418436359

誘導電動機の速度センサレスベクトル制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 光石 俊郎 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-218411
公開番号(公開出願番号):特開平8-084499
出願日: 1994年09月13日
公開日(公表日): 1996年03月26日
要約:
【要約】【目的】 低速運転領域で誘導電動機を運転する際にも、正確な速度制御をする。【構成】 同一次元磁束オブザーバ4と速度適応機構7からなる速度適応2次磁束オブザーバにより誘導電動機1の実速度値を推定し、電動機速度推定値ωr #と電動機速度指令値ωr * との比較誤差信号によって電流制御部を制御してベクトル制御を行なう誘導電動機の速度センサレスベクトル制御装置であって、推定演算した2次励磁軸磁束推定値λ2d# と関数発生器21から出力した2次励磁軸磁束基準値λ0dとの偏差である2次磁束偏差値Δλを求め、この偏差値Δλに係数Kp を乗算して乗算値Kp ・Δλを求める。そして電動機速度推定値ωr # から乗算値Kp ・Δλを減算して修正電動機速度推定値ωr # ’を求め、この推定値ωr # ’を同一次元磁束オブザーバ4に入力する。
請求項(抜粋):
1次電流指令値(i1 * )と1次電流検出値(i1 )と電源角周波数(ω0 )を入力し、誘導電動機の電流非干渉化制御を行ない1次電圧指令値(v1 * )を出力する電流制御器(3)と、前記電流制御器(3)の出力である1次電圧指令値(v1 * )を基に誘導電動機を速度制御する電力変換器(2)と、1次電流検出値(i1 )と1次電圧指令値(v1 * )と電動機速度推定値(ωr # )をそれぞれ入力し、1次電流推定値i1 # と2次磁束推定値λ2 # を推定する同一次元磁束オブザーバ(4)と、前記同一次元磁束オブザーバ(4)の出力である1次電流推定値i1 # と2次磁束推定値λ2 # と、1次電流検出値(i1 )をそれぞれ入力し、電動機速度推定値(ωr # )を推定演算して出力する速度適応機構(7)と、1次電流指令値(i1 * )の励磁軸成分とトルク軸成分を基に該電動機のすべり角周波数指令値(ωs * )を演算し出力するすべり算出器(5)と、前記すべり算出器(5)の出力であるすべり角周波数指令値(ωs * )に電動機速度推定値(ωr # )を加算して前記電流制御器(3)の制御入力である電源角周波数(ω0 )を出力する加算器(17)と、を具備する誘導電動機の速度センサレスベクトル制御装置において、前記同一次元オブザーバ(4)の出力である固定子座標上の2次励磁軸磁束推定値(λ2a# )を同期回転座標上の2次励磁軸磁束推定値(λ2d# )に座標変換する座標変換器(10)と、前記誘導電動機(1)の実際の2次励磁軸磁束値にほぼ等しくなるよう演算された2次励磁軸基準値(λ0d)が各回転速度ごとに設定されており、電動機速度推定値ωr # に応じて前記2次励磁軸磁束基準値(λ0d)を出力する関数発生器(21)と、前記座標変換器(10)から出力される2次励磁軸磁束推定値(λ2d# )と、前記関数発生器(21)から出力される2次励磁軸磁束基準値(λ0d)との偏差である2次磁束偏差値(Δλ)を求め、この2次磁束偏差値(Δλ)に係数(Kp )を乗算して乗算値(Kp ・Δλ)を求め、更に前記速度適応機構(7)から出力される電動機速度推定値(ωr # )から乗算値(Kp ・Δλ)を減算することにより修正電動機速度推定値(ωr # ')を求め、この修正電動機速度推定値(ωr # ')を同一次元オブザーバ(4)及び加算器(17)へ送る修正演算部と、を備えたことを特徴とする誘導電動機の速度センサレスベクトル制御装置。
引用特許:
審査官引用 (2件)

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