特許
J-GLOBAL ID:200903066479212798

芳香族カーボネート類の連続的製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小田島 平吉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-017750
公開番号(公開出願番号):特開平6-234707
出願日: 1994年01月19日
公開日(公表日): 1994年08月23日
要約:
【要約】【目的】 脂肪族エステル基を有するカーボネート類とフェノール性化合物とを、2個以上の直列に連結された撹はん槽を用いて反応させ、連続的に芳香族エステル基を有する有機カーボネートを製造する方法を提供する。【構成】 周知のエステル交換反応触媒の存在下、少なくとも1個の脂肪族エステル基を有するカーボネート類とフェノール性化合物とを、該フェノール性化合物は第一撹はん槽に液状で供給し、該脂肪族エステル基を持つカーボネートは1個以上の撹はん槽に液状で供給するようにした直列に連結された2個以上の撹はん槽中で、反応させることにより少なくとも1個の芳香族エステル基を持つ有機カーボネート類を連続的に製造する方法であり、少なくとも1個の芳香族エステル基を持つカーボネートは液状で最終反応槽から排出され、揮発性の反応生成物、例えば反応時に分解生成するアルコール、またはジアルキルカーボネートは1個以上の撹はん槽からガス状で排出される。
請求項(抜粋):
式【化1】R1-O-CO-O-R2 (I)(式中、R2はフェニル基またはナフチル基および、直鎖状もしくは分枝状のC1-C4-アルキル基、直鎖状もしくは分枝状のC1-C4-アルコキシ基、シアノ基及び/またはハロゲンのモノ-からトリ-置換体であるフェニル基またはナフチル基であり、またR1は、R2とは独立して、R2の定義と同じ意味をもち、または直鎖状もしくは分枝状のC1-C6-アルキル基である)で示される芳香族カーボネートを、それぞれ、0.1-10モル、好ましくは0.2-5モル、特に好ましくは0.5-3モルの少なくとも一種の式【化2】R1-OCOO-R3 (II)(式中、R3は直鎖状もしくは分枝状のC1-C6アルキル基であり、またR1は前に定義した意味を有する)で示される脂肪族エステル基を含有する有機カーボネートと、式【化3】R2-OX (III)(式中、R2は前に定義した意味を有し、またXは水素、または直鎖もしくは分枝のアルキル基を含有する-CO-O-C1-C6-アルキルを表している)で示される1モルのフェノール性化合物とを、エステル交換反応触媒の存在下、80-350°C及び10ミリバールから20バールの圧力で触媒反応によって製造する方法において、式(III)で示されるフェノール性化合物を第一撹はん槽に液状で供給し、式(II)で示される有機カーボネートを一個以上の撹はん槽に供給し、そして式(I)で示される反応生成物を、必要に応じて滞留-時間帯域を横断的に通過させた後、最終撹はん槽から排出するようにし、そして式(IV)【化4】R3-OX (IV)(式中、R3およびXは前に定義された意味を持っている)で示される生成物を一個以上の撹はん槽の頭部、好ましくは第一撹はん槽の頭部、から排出できるようにした、直列に連結した少なくとも2個の撹はん槽で反応を行うことを特徴とする、式(I)で示される芳香族カーボネートの製造方法。
IPC (4件):
C07C 69/96 ,  C07C 68/06 ,  C07C 68/08 ,  C07B 61/00 300
引用特許:
審査官引用 (1件)

前のページに戻る