特許
J-GLOBAL ID:200903068282950943

バイオマスガス化装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-191254
公開番号(公開出願番号):特開2003-342588
出願日: 2002年05月27日
公開日(公表日): 2003年12月03日
要約:
【要約】【課題】従来の技術では、バイオマスのガス化に当たり、低温下でのガス化転換率が小さく、タール分の発生が大きく、効率が悪い。また、ガス化において触媒を使用するとき、触媒が高価である場合が多い。【解決手段】本発明では、バイオマスのガス化において、触媒として安価で、我が国で容易に入手できる天然白色粘土、天然ゼオライト、ベントナイトなどを用いることにより触媒のローコスト化をはかっている。バイオマスガス化原料は、30×30×3mm程度のチップ状の破砕物と触媒を混合してガス化反応部へ供給する。ガス化反応部は、加熱炉を貫通する同心軸上のロータリーキルン、またはスクリューコンベヤにより構成し、ガス化反応部より排出するガス化未反応残渣を主燃料として加熱炉へ供給する。ガス化反応部は外気と遮断して、バイオ原料、触媒、及び水蒸気を供給し、ガス化反応温度は500〜750°Cにてバイオマスのガス化反応を進行させる。また加熱炉内で、触媒を加熱再生し、再循環使用するものとして、系外への廃棄物排出を極力低減したものとしている。
請求項(抜粋):
円筒形状の加熱炉内の同一軸心上に、加熱炉内を貫通する搬送機をガス化反応炉とし、加熱炉が水平または傾斜している場合は、その搬送機はロータリーキルン、またはスクリューコンベヤとし、加熱炉が垂直の場合は、その搬送機はスクリューコンベヤとする。その搬送機をガス化反応部として内部は密閉構造とし加熱炉内にて加熱され、搬送機の端部は加熱炉の外部にあって、その一端を原料投入口、他端を生成ガス吐出口、及び残渣排出口として、各々は外気との遮断構造とする。被ガス化原料には木質系、植物系繊維、廃棄物硬化燃料(RDF)などの破砕物と、酸化アルミニウム(Al2O3)、及び酸化硅素(SiO2)を供給し得る天然ゼオライト、粘土、カオリン、ベントナイト、ポーキサイトなどの天然鉱物をガス化触媒として混合し、原料供給端より 100°Cにおける飽和蒸気とともに供給する。加熱炉には流動層燃焼部を有していて、燃料は起動時以外はガス化反応炉より発生するガス(CH4、H2、CO)、またはガス化炉より排出するガス化未反応残渣を主なる燃料として流動層燃焼部に供給し、その燃焼ガスにより、ガス化反応部を外部加熱し、500〜750°Cに温度制御する。以上の天然に産するゼオライト、粘土などを触媒としてバイオ系原料のガス化、及びガス化未反応残渣物をガス化反応部の加熱熱源に利用することを特徴とする、バイオマスガス化装置。
IPC (6件):
C10J 3/10 ,  C10J 3/00 ,  C10J 3/02 ,  C10J 3/22 ,  C10J 3/30 ,  C10J 3/44
FI (17件):
C10J 3/10 ,  C10J 3/00 C ,  C10J 3/00 D ,  C10J 3/00 E ,  C10J 3/00 G ,  C10J 3/00 H ,  C10J 3/00 J ,  C10J 3/02 A ,  C10J 3/02 B ,  C10J 3/02 E ,  C10J 3/02 F ,  C10J 3/02 K ,  C10J 3/02 L ,  C10J 3/02 M ,  C10J 3/22 ,  C10J 3/30 ,  C10J 3/44
引用特許:
審査官引用 (3件)
  • 熱分解炉
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平11-074698   出願人:日本碍子株式会社
  • 特開昭57-111380
  • 廃棄物の炭化による処理方法
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平7-091240   出願人:藤木潤

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