特許
J-GLOBAL ID:200903069200846783

誘導電動機の制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 萩野 平 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-064849
公開番号(公開出願番号):特開平10-262399
出願日: 1997年03月18日
公開日(公表日): 1998年09月29日
要約:
【要約】【課題】 電力変換器の出力電圧が飽和する領域でも、誘導電動機の速度を確実に制御すること。【解決手段】 電流制御ゲイン調整回路12は出力電圧指令演算回路9からの出力電圧指令値Vref を監視して、電流制御器56での電流制御のゲインGa を調整する。このゲインGa 特性では出力電圧指令値Vref の絶対値がPWM搬送波の波高値の絶対値以下の場合に電流制御器56のゲインGa が一定である。出力電圧指令値Vref の絶対値がPWM搬送波の波高値の絶対値以上である電力変換器の出力電圧の飽和領域では、その飽和開始とともに電流制御器56での電流制御のゲインGa が高くなるように電流制御ゲイン調整回路12が電流制御器56を調整する。この後は電流制御動作が不安定にならないようにゲインGa を、その上限で一定に調整する。
請求項(抜粋):
直流を任意の周波数と電圧の交流に変換して誘導電動機に1次周波数と1次電圧として供給する電力変換器1と、前記誘導電動機で磁束を発生させる励磁電流指令値及びトルクを発生させるトルク電流指令値を出力する電流ベクトル制御回路2と、前記誘導電動機に供給される1次電流を励磁電流帰還値とトルク電流帰還値に変換して出力する座標変換回路3と、前記励磁電流指令値と前記励磁電流帰還値とが一致するように励磁電流方向電圧を制御する励磁電流制御回路5と、前記トルク電流指令値と前記トルク電流帰還値とが一致するようにトルク電流方向電圧を制御するトルク電流制御回路6と、前記誘導電動機の漏れインダクタンスと1次抵抗による逆起電力の励磁電流方向成分の電圧とを前記励磁電流制御回路からの出力で補正して励磁電流方向電圧指令値を生成し出力する励磁電流方向成分電圧補償回路7と、前記誘導電動機の磁束で発生し誘起電圧係数による誘起電圧と1次抵抗による逆起電力のトルク電流方向成分の電圧とを前記トルク電流制御回路からの出力で補正してトルク電流方向電圧指令値を生成し出力するトルク電流方向成分電圧補償回路8と、前記励磁方向電圧指令値及び前記トルク電流方向電圧指令値に基づいて出力電圧指令値を演算する出力電圧指令演算回路9と、前記励磁方向電圧指令値及び前記トルク電流方向電圧指令値並びに前記励磁電流指令値及び前記トルク電流指令値から求められる1次角周波数に基づいて位相角指令値を演算する出力電圧位相角指令演算回路10と、前記出力電圧指令値及び前記位相角指令値に基づいて前記電力変換器を通じて前記誘導電動機へ供給する1次電圧を生成する空間座標変換回路11とから成る誘導電動機の制御装置において、前記出力電圧指令演算回路で得られた出力電圧指令値を監視し、前記電力変換器の出力電圧が飽和することを判別し、前記励磁電流制御回路及び前記トルク電流制御回路の各電流制御のゲインをそれぞれ飽和量に応じて可変調整するための電流制御ゲイン調整回路12を備えることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
IPC (2件):
H02P 21/00 ,  H02P 7/63 302
FI (2件):
H02P 5/408 A ,  H02P 7/63 302 M
引用特許:
出願人引用 (2件)
  • インバータ制御装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平7-212592   出願人:日産自動車株式会社
  • 誘導機の制御装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平7-121092   出願人:株式会社日立製作所
審査官引用 (1件)
  • インバータ制御装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平7-212592   出願人:日産自動車株式会社

前のページに戻る