特許
J-GLOBAL ID:200903069753264820

ゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-269751
公開番号(公開出願番号):特開平11-166088
出願日: 1998年09月24日
公開日(公表日): 1999年06月22日
要約:
【要約】【課題】 耐衝撃性及び流動性の高いゴム変性スチレン樹脂組成物を得る。【解決手段】 連続的につながった2基以上の反応槽からなる連続重合装置を用いて、ゴム変性スチレン樹脂組成物を製造するに際し、有機過酸化物の濃度(wt.ppm)[I]と芳香族系溶剤の濃度[E](wt.%)と分子量調整剤の濃度[S](wt.ppm)が次式、9≦15[I]1/2/[E]+[S]1/3≦21 式[1]を満たす重合原液を使用し、完全混合型反応槽である第1攪拌槽においてスチレンの反応率が20〜35%でゴムの分散相を形成、続く反応槽で反応率を50〜95%まで高め、残存のモノマーと溶媒を分離して、体積平均粒子径が1〜4ミクロン、体積基準の粒子径の累積分布の10%値と90%値の比の値が3ないし20の範囲であるゴム分散粒子を形成させる製造方法の提供。
請求項(抜粋):
少なくとも1基の完全混合型反応槽を含む、2基以上の反応槽からなる連続重合装置を用い、塊状重合又は溶液重合により、連続相がスチレン系樹脂、分散相がスチレン系樹脂を内包するジエン系ゴム状重合体からなるゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造する方法であって、重合系の第1槽目の完全混合型反応槽に装入する原料(以下重合原料液と呼ぶ)が、(1)スチレン系単量体、芳香族系溶剤及びジエン系ゴム状重合体の重量の合計を100重量部とした場合、(a)スチレン系単量体60〜85重量部(b)芳香族系溶剤が5〜35重量部、及び(c)25°Cでの5重量%スチレン溶液粘度が30〜90センチポイズのジエン系ゴム状重合体が、3〜20重量部、からなり、さらに(2)スチレン系単量体に対し、(a)有機過酸化物20〜300wt.ppm、(b)分子量調整剤0〜350wt.ppmを含み、かつ、(3)重合原料液中の、有機過酸化物の濃度を[I](wt.ppm)と芳香族系溶剤の濃度を[E](wt.%)及び分子量調整剤の濃度を[S](wt.ppm)としたとき、[I]、[E]及び[S]が次の式[1]、9≦15[I]1/2/[E]+[S]1/3≦21・・・・・[1]で示される関係式を満足する重合原料液を使用して、第1の完全混合型反応槽でスチレン系単量体を20〜35%まで反応させて該ゴム状重合体からなる分散相を形成させ、引き続き以降の反応槽でスチレン系単量体の反応率を50〜95%まで高め、さらに、残存のモノマーと溶剤を分離する工程からなる、分散相であるゴム状重合体粒子が体積平均径が1〜4μm、体積基準による累積粒子径分布の10%値(D1)と90%値(D2)との比の値(D1/D2)が3〜20の範囲であるゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造方法。
IPC (2件):
C08L 25/00 ,  C08F279/02
FI (2件):
C08L 25/00 ,  C08F279/02
引用特許:
審査官引用 (1件)
引用文献:
審査官引用 (2件)
  • 「新ポリマー製造プロセス」, 19940525, 初版第1刷印刷, 第181頁〜第184頁
  • 「新ポリマー製造プロセス」, 19940525, 初版第1刷印刷, 第181頁〜第184頁

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