特許
J-GLOBAL ID:200903072384146887

有機性廃棄物分解処理装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 川成 靖夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-219088
公開番号(公開出願番号):特開平11-047725
出願日: 1997年07月29日
公開日(公表日): 1999年02月23日
要約:
【要約】【課題】 食品加工残滓など有機性廃棄物を木質チップと混合撹拌し、好気性微生物により分解減量化する比較的大型の装置においては、従来、十分な通気を確保できず嫌気性になりやすかった。【解決手段】 処理室に配設された2本の回転軸と回転軸に植設された有機性廃棄物および木質チップを撹拌と同時に移動させる羽根などから構成された撹拌部と、羽根に吹き出し方向が木質チップの加重方向と約90度の角度をなすように構成された温風吹き出しノズルなどを装置することによって、撹拌、通気を促進し嫌気性にならないように分解を効率的に進めることができるよう構成されている。
請求項(抜粋):
下記の構成を有する処理槽部(2)とこの処理槽部を支持する架台部(3)から構成され、処理槽部(2)は、外ケース(4)と、外ケース(4)内の下方に張設された内底(5)と、この内底(5)で仕切られた下方に位置する温風室(6)と上方に位置する処理室(7)と、前方攪拌部(8)と後方攪拌部(9)などから構成され、処理室(7)に温風を送るためのヒーター(10A)とブロワ(12)などから構成されていることを特徴とする有機性廃棄物分解処理装置。A.外ケース(4)は、底面(4A)と、この底面の周囲に起立連設された前後壁(4B)と左右壁(4C)と、前後壁と左右壁の上端に張設された天井(4D)から構成され、天井(4D)には適数個の被処理物の投入口が開設され、この投入口には開閉自在の蓋(4D1)が設けられていること。B.内底(5)は、側面緩やかな略U字状に構成された前方内底単体(5A)と後方内底単体(5B)から構成され、前方内底単体(5A)の後辺は後方内底単体(5B)の前辺と連結されていること。C.処理室(7)内は前方内底単体(5A)の上面に位置する前方処理室(7A)と、後方内底単体(5B)の上面に位置する後方処理室(7B)に区分され、前方内底単体(5A)と後方内底単体(5B)の連結箇所には、温風吹出し配管(5C)が添設され、この温風吹出し配管(5C)には所定間隔をもって底部吹出し中央ノズル(5C1)が取付けられ、この底部吹出し中央ノズルは上方の処理室(7)内に突出され、また、前方内底単体(5A)と後方内底単体(5B)の下面には、前後の温風吹出し配管(5A1,5B1)が添設され、これら前後の温風吹出し配管(5A1,5B1)には所定間隔をもって底部吹出しノズル(5A11,5B11)が取付けられ、底部吹出しノズル(5A11)は前方処理室(7A)に突出され、底部吹出しノズル(5B11)は後方処理室(7B)に突出され、これら各ノズルの吹出し方向は、木質チップの加重方向と約90度になるよう構成されていること。D.前方攪拌部(8)は、前方処理室(7A)におけるほぼ中央部に左右方向をもって外ケース(4)における左右壁(4C,4C)間に右方からみて逆時計方向に回転するよう軸受けされた前方回転軸(8A)と、前方回転軸(8A)の外周における左方端に植設された移動用左羽根(8B)と、前方回転軸(8A)の外周における右方端に植設された移動用右羽根(8C)と、移動用左羽根(8B)と移動用右羽根(8C)との間に配設された攪拌兼移動用羽根群(8D)とから構成され、移動用左羽根(8B),移動用右羽根(8C),攪拌兼移動用羽根群(8D)と前方処理室(7A)の内壁とのクリアランスが極力小さくなるよう構成され、前方回転軸(8A)は空洞に構成され、移動用左羽根(8B)は、前方回転軸(8A)に当該前方回転軸の長手方向とは直交方向をもって植設した2本のアーム(8B1)と、このアームの先端に前方回転軸の長手方向とは斜交方向をもって取付けられた右方への移動用プレート(8B2)から構成され、移動用右羽根(8C)は、前方回転軸(8A)に当該前方回転軸の長手方向とは直交方向をもって植設した2本のアーム(8C1)と、このアームの先端に前方回転軸の長手方向とは平行に取付けられた移動用プレート(8C2)から構成され、攪拌兼移動用羽根群(8D)は、前方回転軸(8A)の外周に、当該前方回転軸(8A)を中心として四方に向け配設された第1攪拌兼移動用羽根列(8D1),第2攪拌兼移動用羽根列(8D2),第3攪拌兼移動用羽根列(8D3),第4攪拌兼移動用羽根列(8D4)から構成され、これら各列は、それぞれ所定間隔で配設された攪拌兼移動用羽根単体(8E)で構成され、かつ各列の攪拌兼移動用羽根単体は、他の列の攪拌兼移動用羽根単体とは交互になるよう構成され、攪拌兼移動用羽根単体(8E)は、前方回転軸(8A)に植設連通された上端が密閉された筒状アーム(8E1)と、このアームの上下部分における当該アームの回転方向の反対側に設けられた羽根部吹出しノズル(8E2)から構成され、筒状アーム(8E1)は直角三角形の断面を有する三角筒で構成され、斜辺がやや右方向に向くよう構成されている共に、羽根部吹出しノズル(8E2)のノズルの吹出し方向は右方向に向くよう構成されていること。E.後方攪拌部(9)は、後方処理室(7B)におけるほぼ中央部に左右方向をもって外ケース(4)における左右壁(4C,4C)間に前方回転軸(8A)とは反対方向に回転するよう軸受けされた後方回転軸(9A)と、後方回転軸(9A)の外周における左方端に植設された移動用左羽根(9B)と、後方回転軸(9A)の外周における右方端に植設された移動用右羽根(9C)と、移動用左羽根(9B)と移動用右羽根(9C)との間に配設された攪拌兼移動用羽根群(9D)とから構成され、移動用左羽根(9B),移動用右羽根(9C),攪拌兼移動用羽根群(9D)と後方処理室(7B)の内壁とのクリアランスが極力小さくなるよう構成され、後方回転軸(9A)は空洞に構成され、移動用左羽根(9B)は、後方回転軸(9A)に当該後方回転軸の長手方向とは直交方向をもって植設した2本のアーム(9B1)と、このアームの先端に前方回転軸の長手方向とは平行に取付けられた移動用プレート(9B2)から構成され、移動用右羽根(9C)は、後方回転軸(9A)に当該後方回転軸の長手方向とは直交方向をもって植設した2本のアーム(9C1)と、このアームの先端に後方回転軸の長手方向とは斜交方向をもって取付けられた左方への移動用プレート(9C2)から構成され、攪拌兼移動用羽根群(9D)は、後方回転軸(9A)の外周に、当該後方回転軸(9A)を中心として四方に向け配設された第1攪拌兼移動用羽根列(9D1),第2攪拌兼移動用羽根列(9D2),第3攪拌兼移動用羽根列(9D3),第4攪拌兼移動用羽根列(9D4)から構成され、これら各列は、それぞれ所定間隔で配設された攪拌兼移動用羽根単体(9E)で構成され、かつ各列の攪拌兼移動用羽根単体は、他の列の攪拌兼移動用羽根単体とは交互になるよう構成され、攪拌兼移動用羽根単体(9E)は、後方回転軸(9A)に植設連通された上端が密閉された筒状アーム(9E1)と、このアームの上下部分における当該アームの回転方向の反対側に設けられた羽根部吹出しノズル(9E2)から構成され、筒状アーム(9E1)は直角三角形の断面を有する三角筒で構成され、斜辺がやや左方向に向くよう構成されている共に、羽根部吹出しノズル(9E2)のノズルの吹出し方向は左方向に向くよう構成されていること。
IPC (3件):
B09B 3/00 ZAB ,  B01F 7/04 ,  B01F 15/06
FI (3件):
B09B 3/00 ZAB D ,  B01F 7/04 B ,  B01F 15/06

前のページに戻る