特許
J-GLOBAL ID:200903084869278267

耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シートおよびその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 伊東 辰雄 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-299083
公開番号(公開出願番号):特開平8-134230
出願日: 1994年11月09日
公開日(公表日): 1996年05月28日
要約:
【要約】【目的】 耐傷付き性が良好で、さらには厚肉シートを熱劣化なく、色相が良く、高速で成形が可能であり、光学特性(透明性、光沢性)、外観特性(表面平滑性)および機械特性が格段に優れたポリプロピレン系樹脂製シートおよびその製造方法を提供する。【構成】 ポリプロピレン系重合体を主成分とする樹脂成分100重量部に対して、(1)リン系酸化防止剤0.01〜0.5重量部および/またはフェノール系酸化防止剤0.01〜0.5重量部、(2)グリセリン脂肪酸エステル0.01〜0.5重量部および/または脂肪酸アミド0.01〜0.5重量部、を含む組成物から得られる耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。
請求項(抜粋):
【請求項01】 ポリプロピレン系重合体を主成分とする樹脂成分100重量部に対して、(1)リン系酸化防止剤0.01〜0.5重量部および/またはフェノール系酸化防止剤0.01〜0.5重量部、(2)グリセリン脂肪酸エステル0.01〜0.5重量部および/または脂肪酸アミド0.01〜0.5重量部、を含む組成物から得られる耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。【請求項02】 前記組成物が、前記樹脂成分100重量部に対して、 (3)造核剤0.02〜1.0重量部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。【請求項03】 前記ポリプロピレン系樹脂製シートが、下記(a)〜(d):(a)厚み0.05〜2.0mm、(b)透明性(クラリティー)が65%以上、(c)透明性(ヘイズ)が15%以下、(d)曲げこわさが7500〜25000Kgf/cm2、の性状を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。【請求項04】 前記ポリプロピレン系重合体が、プロピレン単独重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体またはそれらの混合物100〜50重量%、ポリエチレン系重合体50重量%までの混合組成物から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。【請求項05】 前記ポリプロピレン系重合体が、プロピレン単独重合体95〜70重量%とプロピレン-エチレンランダム共重合体5〜30重量%からなる請求項4に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。【請求項06】 前記グリセリン脂肪酸エステルがステアリン酸モノグリセライドであることを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。【請求項07】 前記造核剤が、タルク、有機カルボン酸またはその金属塩、有機リン酸金属塩、ソルビトール系化合物の中から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項2、3、4、5または6に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。【請求項08】 ポリプロピレン系重合体を主成分とする樹脂成分100重量部に対して、(1)リン系酸化防止剤0.01〜0.5重量部および/またはフェノール系酸化防止剤0.01〜0.5重量部、(2)グリセリン脂肪酸エステル0.01〜0.5重量部および/または脂肪酸アミド0.01〜0.5重量部、(3)造核剤0.02〜1.0重量部、を含む組成物を用いて、少なくとも(A)Tダイから膜状の溶融樹脂を押出し、(B)該膜状の溶融樹脂をキャストロールと該ロールに沿って円弧状に形成された無端ベルトとの間で挟圧して得られるシートであって、該シートが下記(a)〜(d):(a)厚み0.05〜2.0mm、(b)透明性(クラリティー)が65%以上、(c)透明性(ヘイズ)が15%以下、(d)曲げこわさが7500〜25000Kgf/cm2、の性状を満足することを特徴とする耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シートの製造方法。【請求項09】 前記ポリプロピレン系重合体が、プロピレン単独重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体またはそれらの混合物100〜50重量%、ポリエチレン系重合体50重量%までの混合組成物から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項8に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シートの製造方法。【請求項10】 前記ポリプロピレン系重合体が、プロピレン単独重合体95〜70重量%とプロピレン-エチレンランダム共重合体5〜30重量%からなる請求項9に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シート。【請求項11】 前記グリセリン脂肪酸エステルがステアリン酸モノグリセライドであることを特徴とする請求項8、9または10に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シートの製造方法。【請求項12】 前記造核剤が、タルク、有機カルボン酸またはその金属塩、有機リン酸金属塩、ソルビトール系化合物の中から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項8、9、10または11に記載の耐傷付き性ポリプロピレン系樹脂製シートの製造方法。
IPC (8件):
C08J 5/18 CES ,  B29C 43/22 ,  C08K 5/10 KEQ ,  C08K 5/13 KER ,  C08K 5/20 KEW ,  C08K 5/49 ,  C08L 23/10 KFL ,  B29K 23:00
引用特許:
出願人引用 (3件) 審査官引用 (3件)

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